11月20日、東京・無風流道場で開催された是正処置ワークショップ(WS)に参加しました。個人的に関心を持ったところのみを書きます。
某組織の総合(統合ではない)マネジメントシステムの紹介がありました。最近受けられた外部の方の参加による内部監査で、ある外部監査員から「目標管理はかなりできておられるが、現場の仕事を良くする仕組みはいまひとつ・・・」という感想が出たそうです。これと関連して、ご自身は内部監査について、「PDCAを追っかける」ことから「プロセスの診断」へという方向性を考えておられます。
某自動車関連組織の方のプレゼンでは、強烈なグローバル二者監査基準に準拠しつつ、自主的に自社の「あるべき姿」を実現していくにはどうすればいいのか、というプレゼンをされ、圧巻でした。もう少し個人的に話を聞きたくて、WS後の懇親会でじっくり話をうかがうと、「顧客の言うことだけを聞いていては、生きていけない」のだそうです。それに、顧客の言うことだけをサプライヤーが聞いていると、顧客自身も結局困ることになる。「顧客も我々(サプライヤー)の提案を求めている」とのこと。
ISO 9001の2000年版の規格作成審議で、「改善」の要求事項を入れることを強硬に主張したのは、当時のビッグスリーだったと聞いています。それが、私には不思議でした。顧客にとっては、自社の要求をきちんと守るように要求するQA規格だけで十分ではないかと。そのためにQS-9000やTS 16949を作ったのだろう。なのに、なんでISO 9001の世界に口を出してきて、「改善」を導入させ、それを後でTS 16949に内包させたのか。QAに内蔵されたQMSの意図は何なのか? WS後の懇親会で芋焼酎を飲みながら「ああ、そういうことか! 顧客の言うことを聞くだけのサプライヤーでは、結局、顧客自身も困ることになるからなんだ」と(今頃!)一人合点をした次第。
次のプレゼンは、お悩み相談。内部監査を控えた某企業の管理責任者の方が、ベテランの内部監査員を使う予定にしていたところ、その方々が定年を過ぎて継続雇用された社員だったので、社長が「あいつを内部監査に使うのはどうも」と渋っているという話。その会社では、これからもベテランの内部監査員が定年を迎えるので、これは大変な問題。一筋縄ではいかない問題だし、そのほかにもこの会社はたくさん問題を抱えていそうなので、一度、某氏が相談に行くことになるかも。
最後は、ある業界団体のQMS研究会での会合の話。ここでは、どうも10年間くらい時間が止まっていたかのような議論が行われているようです。どのような問題が、いつの時代に議論され、どのような結論が出ているかというような時系列な整理もしておく必要があるなあ、と思いました。
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「目標未達」だからといって、ISO審査で「不適合」を受けることはない。
「パフォーマンス審査ではなくて、システム審査なんだから、それは当然でしょ?」と皆さん思いますよね。では、「目標未達なのに是正処置をしなかった場合」はいかがでしょうか?
5月に東京で開催された「第8回是正処置ワークショップ」(審査道無風流主催)で、この問題に対して興味深い議論が交わされましたのでご紹介しましょう。会話に出てくる人物で、Aさんは審査員として、その他の方々は組織側の人間として発言しています。
A:「みなさんの組織では、目標を達成しなかった時に、是正処置をやりますか?」
B:「品質目標の未達成というのは、自分たちで決めたことに対する不適合だから、うちでは当然是正処置の対象です」
C:「私の会社では、品質目標が達成できなかった時は『どうして達成できなかったのか?』という問いかけを是正処置の中でやっています」
D:「うちも目標未達は不適合にしています。目標未達が明らかになった場合は、何らかのアクションを起こします」
E:「私が以前いたゼネコンでは、品質目標でも環境目標でも、未達だからといって是正処置をかけたりはしませんでした。ですが、その部署のマネージャーが、問題の発生頻度や顧客への影響度の大きさなどを考慮して、「これは再発防止をかけないとまずい」と判断した場合は是正処置をかけます。ですから、目標未達だから何が何でも是正処置をかけるというわけではないのです」
C:「ISO 9001では『品質目標をずっと追いかけろ』というふうに(と要求しているように)読めるのではないですか」
B:「8.2.3から、そう考えることはできるのではないでしょうか。明確には書いていませんが。(「計画どおりの結果が達成できない場合には、適切に、修正及び是正処置をとらなければならない」 8.2.3から抜粋)」
A:「ISO 9001の5.4.1の『品質目標』には『達成度が判定可能』とは書いていますが、『達成度を判定しろ』とは書いていない。あるいは、5.6.1の『マネジメントレビューへのインプット』にすら、そう書いていない。『マネジメントレビュー』には、『経営者は目標達成度をみろ』とは書いていないのです」
F:「すると審査員は、目標未達に対して是正処置をやっていなくても不適合とはしないのですね」
A:「しないですね」
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審査道無風流(家元・日吉信晴)主催の「第4回是正処置ワークショップ」に参加しました。このワークショップは8月8日午後に東京都葛飾区にある、アムシック(コンサルタント会社)の事務所で開催されたものです。
主催者を含め、参加者は7人(家元さん、師範さん、道友さん、GAIさん、ファイアードマンさん、エビデンスさん、中尾)。素人の私を除くと、半分はコンサルタントで、半分は企業のマネジメントシステム関係者です。
ワークショップは2部構成になっており、前半は事例研究、後半は「是正処置をやる人の力量」をテーマとした、ブレーン・ライティング+KJ法を使っての実習でした。
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