財団法人日本適合性認定協会(JAB)は1月27日付のプレスリリースで、2011年12月末時点での国内のISOマネジメントシステム認証組織件数を発表した。これは国内で活動するマネジメントシステム認証機関を対象にアンケート調査を行ったもので、 JABが4半期に1度実施しているものである。同調査には、JABから認定されていない認証機関も対象になっているので、JABがホームページなどで公表している適合組織件数 (JABから認定された認証機関により認証を受けた組織件数) とは件数に相違がある。
2010 年12月末時点での国内の認証件数を規格別に集計すると次のようになる。表記は、規格名、認証件数(内JAB適合件数)、前年同月の認証件数と増減数。MSはマネジメントシステムの略。
QMS: JIS Q 9001 (ISO 9001) 品質MS
50,089件(41,003件)、前年同月50,442件、▼353件
EMS: JIS Q 14001 (ISO 14001) 環境MS
26,196件(21,749件)、前年同月26,149件、△47件
ISMS: JIS Q 27001 (ISO/IEC 27001) 情報セキュリティMS
4,160件(67件)、前年同月3,818件、△342件
FSMS: ISO 22000 食品安全MS
618件(388件)、前年同月503件、△115件
AS-QMS: JIS Q 9100 航空宇宙品質MS
396件(343件)、前年同月346件、△50件
TL-QMS: TL 9000 電気通信品質MS
10件(10件)、前年同月9件、△1件
MD-QMS: JIS Q 13485 (ISO 13485) 医療機器品質MS
527件(200件)、前年同月438件、△89件
これをみると、品質MSがこの1年で353件減少しているほかは、すべてのMSが増加している。中でも情報セキュリティは元気がよく、前年より342件も増加している。
コメント(0)
| トラックバック(0)
審査機関のJAB認定一時停止が続発した時期が数年前にありました。その認定審査をした人たちは、当然停止をくらった側の審査機関からは敵意を持って見られるようになります。誰がその認定審査をしたかという情報は他の審査機関にすぐに伝わるので、その認定審査員は以後、審査機関側から「忌避」されることが多くなります。では、その方はその後、孤高の道を歩むのかというと、そうでもありません。
認定審査員を辞めたとたん、審査機関から「ぜひ、うちの機関へ」とお迎えが来る方もいます。「あれだけ認定停止を出した方なら、これからうちが受ける認定審査には万全の対策を施してくれるはず」という思惑が、審査機関側にあるからでしょう。認定審査員だけでなく、認定機関の上層部の方も、辞めた後に審査機関からお声がかかることがあります。正義感にあふれ、とても厳しく審査機関をみていた方ほど、つまりJAB在職中に審査機関から嫌われていた方ほど、お声がかかる確率は高くなります。
審査機関がこういう方法でリスク対策を講じるのは、もともと財団法人系審査機関は監督官庁の役人を、業界系審査機関は業界大手企業の定年退職者を、天下りとして迎えてきた体質があるからです。
でも、JABさんって、天下り、嫌いでしょう? 経産省からも、国交省からも天下りを迎えずに、設立以来頑張って来たじゃないですか。だから、3年に1度くらいの割合で経産省のシステム管理担当官が代わるたびに、「負のスパイラル」だの「信頼性確保のためのガイドライン」だの、嫌がらせを受けるわけでしょ。天下りを受け入れてたら、あんなこと言って来ませんよね。でも、そうやってこれまで天下りを拒否してきたのなら、 自ら天下るのもやめましょうよ。
認定機関の管理職や認定審査員は、審査機関に天下ってはいけません。天下るご本人は「審査制度の健全な発展のために」というお気持ちを持っておられるかもしれませんが、受け入れる側はそれとは逆の意図でその方を雇用しますから、結果として、その方は審査制度の健全な発展にならないことをするハメになります。というより、雇用される時点で、すでに健全な発展を妨げています。それは、天下りを受け入れていないJABさんご自身がよくご存知でしょう。
ISOに未練が残る気持ちはよく分かります。ですが、JABの管理職や認定審査員を退職した後は、潔くこの制度から身を引くべきです。それが、これまでスキーム最上部にいた人間の身の処し方だと思います。
コメント(0)
| トラックバック(0)