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2011年5月アーカイブ

7月1日開催予定のアイソス主催「QMS二者監査セミナー」の参加申込者が、本日午後、定員(24名)に達しましたので、申込受付を終了させていただきます。
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20110530panel.JPG公益財団法人日本適合性認定協会(JAB)は5月30日午前10時から午後4時30分まで、東京・ビッグサイトで「第17回 JAB/ISO 9001公開討論会」を開催した。この公開討論会では、4年前から審査・認証制度をメインテーマにした議論が続けられているが、今回のテーマは「QMS能力実証型審査 ─真の有効性審査を求めて─」。実際にどのような審査をするべきなのかという実践的な方法論に踏み込んでいる。討論会の進行順に、発表者と発表内容の概要を以下に紹介する。

【主催者挨拶】
JAB理事長/久米均氏

TC176国内委員会を立ち上げたときから、ISO 9000に携わってきた。この仕事に対する最後のご奉公ということで理事長を引き受けた。ISO 9000審査登録のメリットは次の3つである。
1. 購入者品質システム監査の代替化
2. Quality Lossの予防
3. 供給者品質保証能力の社会的認知(国際的に認知してもらう)
審査ではシステムをみるだけでなくて、パフォーマンスも評価すべきではないかという意見もある。しかし、審査員がパフォーマンスに精通しているわけではないし、それを国際的な基準で行うことはむずかしい。また、ISOは予防のための仕組みだが、事故が起きていない状態で、予防のパフォーマンスを評価するのはむずかしい。このようにパフォーマンスの評価については、まだまだ議論をしなければならない。

【JAB活動報告】
JAB専務理事・事務局長/井口新一氏

井口氏は、これまでのISO 9001公開討論会の提言を紹介。それに基づいて、情報公開(認定審査及び認証審査の情報公開)と認定審査手法について検討した旨を報告。認証審査の情報公開についての検討は、認証機関の自主参加で行っているとし、また認定審査手法及び認定審査プログラムの概要について説明した。

【基調講演】「QMS能力実証型審査 ─真の有効性審査を求めて─」
東京大学大学院・特任教授/飯塚悦功氏

公開討論会はこの3年間、社会制度としてのISO 9001認証を議論してきたが、今年はこの枠組みをくずさずに、どのような審査をやるべきかということを考えてみたい。まず、認証制度のビジネスモデルの問題点を認識してほしい。認証は能力証明なので、適合していることを組織は証明しないといけない。適合の実証によって、はじめて適合と言える。であれば、適合のモデルを持っていないと、審査はできないはずだ。
QMS能力実証型審査というのは、組織の「あるべきQMS能力像」について、認証機関と組織双方が共通認識をもち、その能力を有していることを実証する審査である。実際、こういう審査をやっておられるリーダークラスの審査員がおられるので、やってできないことではない。
審査の焦点は、それを見ればQMSが分かるという、「注目すべきQMS要素」をみることだ。このためにはきちんとした審査計画を立て、注目すべきQMS要素をすべて審査すること。また、審査側と組織側とで認識を共有する審査でなければならない。

【WG1発表】「QMS能力実証型審査の基本的考え方と計画」
ペリージョンソンレジストラー株式会社・取締役副社長/米岡優子氏

「QMS能力実証型審査」とは、組織が有すべきQMS能力像について、認証機関と組織が共通の認識を持ち、その能力を有していることを実証する審査であり、製品の品質保証に必須のISO 9001要求事項の意図に適合する審査のことである。また、「有すべきQMS能力像」とは、規格の「意図」への適合であり、「形式」への適合ではない。また、3年間の認証期間を保証できるQMS能力を有していなければならない。では、今の審査とどう違うのか。本質的には同じだが、これを言葉によって可視化していくことに大きな意義がある。あくまでISO 9001の中でのQMS能力ではあるが、形式的・逐条的な適合ではないという意味において、切り口は違う。
有すべきQMS能力像の描き方については、次の5段階のステップによる。製品を定義する→顧客を定義する→製品要求事項を明確にする→「必要なQMS要素」と「注目すべきQMS要素」の明確化→「注目すべきQMS要素」を中心に、有効に機能しているQMS能力像を描く。
ここで、この5段階ステップの具体的な取り組みとして、タクシー会社とプリンター製造会社の事例を紹介。注目すべきQMS要素の明確化と関連する規格要求事項として、7.2.2、7.3.6、6.3、7.5.1、8.2.4、7.5.1がある。
一方、審査側の取り組みとしては、組織の実情をよく理解した上で、審査プログラムを作成し、審査計画を立てる。審査においては、第一段階の審査に入る前に、認証機関は、組織の注目すべきQMS要素と能力像を描いておかなければならない。そして第一段階を終えてから、注目すべきQMS要素と第二段階審査計画について組織と合意を得なければならない。このQMS能力実証型審査を実践するためには、認証機関には、審査員の力量管理や審査計画立案プロセスをどうするのか等の課題もある。

【WG2発表】「QMS能力実証型審査の方法と実施」
株式会社小林経営研究所・代表取締役/小林久貴氏

QMS能力実証型審査の準備は、「組織の注目すべきQMS要素の特定」→「QMS要素を観点シートによって、評価項目と評価基準を特定」の流れで行う。「観点シート」とは、適切な評価項目と評価基準を導き出すためのキーワードを設定し、一覧表にしたものである。
例えば電子部品製造業における「あるべきQMS能力」の1つに「設備メンテナンス能力」があり、それを検証することを目的に、「注目すべきQMS要素」として「設備管理プロセス」を取り上げる。このプロセスの観点シートには、「設備」「変更」「作業」など数多くの「観点」があるが、そのうちの1つである「作業」を例にとると、作業の運用側面における「評価項目」は「作業効率が良いこと」であり、「評価基準」は「省スペースで効率の良い作業ができる配慮がされていること」「故障時のメンテナンス性が良いこと」等がある。審査チームは、各評価項目による評価基準により、組織の注目すべきQMS要素の達成能力を確認することになる。
(審査のシナリオ)
1.事前に審査チームからQMS能力、注目すべきQMS要素とその評価項目を組織側に提示する。
2.その提示に対して、組織側から説明を行う。
3.審査で注目すべきQMS要素の達成能力を確認する。
4.評価基準とのギャップがあれば、組織の見解を確認する。
5.組織側が実証シナリオを考え、現地審査で自らのQMS能力を実証する。
6.これにより、従前の不適合がなければ適合という考えのもとに繰り広げられた組織側の消極的な情報提供、審査側の不適合のあら探し、という不適切な審査活動が是正される。

【WG3発表】「組織の視点でのQMS能力実証型審査の価値の追究」
日本検査キューエイ株式会社・審査第2部長/勝俣宏行氏

組織がQMS能力実証型審査で得られるメリットには、「組織自身が重要な品質特性や品質保証能力を認識できる」「共通の認識に基づく審査を受けている安心感と審査への信頼感を持てる」「改善モデルへの主体性を持てる」といった点がある。
このQMS能力実証型審査を受ける前に組織がしなければならないことは、「重要な品質特性を理解する」「注目すべきQMS要素を特定する」「実証対象を確認する」の3点である(これについては、醤油製造メーカーの事例を使って詳細な説明があった)。
実際のQMS能力実証型審査で行う組織側の実証方法については、管理責任者は「製造モデル、重要な品質特性、プロセス体系/組織構造、QMS要素と目標及び達成方法」について、プロセスオーナー(部門長や会議体等)は「工程内容、QMS要素の目標、手順・達成手段、運用証拠、結果/パフォーマンス/傾向」について、現場の担当者は「現場・現物の実施状況や運用証拠」について、審査員に説明しなければならない(これについても同事例を使って詳細な説明があった)。
また、組織が実証する方法として、品質マニュアルについても、組織の概要、組織構造とその運営、製造モデルの概要、品質マネジメントの特徴、プロセス図、品質保証体系図などの記述を加えることが提案された。

【パネルディスカッション】
飯塚氏がコーディネーターを務め、米岡氏、小林氏、勝俣氏、平林良人氏(テクノファ)、森下裕一氏(TDK)、五十嵐誠氏(ヤマサ醤油)、久保真氏(JAB)ら7人のパネリストの参加によるパネルディスカッションが行われた。内容は例年通り、JABがホームページで今回の公開討論会のプレゼン資料を事前に掲載し、質問を公募、集まった質問について1つずつ担当パネリストが回答するというもの。【質疑応答割愛】

なお、今回の公開討論会の詳細報告は、パネルディスカッションの質疑応答も含めて、6月中にJABのホームページで公開される予定。


最後に、これは筆者(中尾)から。
今回の討論会の内容は、あくまで「JAB/ISO 9001公開討論会」という会議体からの提言である。アクションプランではない。ここで議論されたことがただちに、JAB、JACB、JATA、JRCA、JAB認定認証機関といった国内関係機関に通達され(提案はされるかもしれない)、実施を促されたり、実施されたりするものではない。念のため。


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財団法人日本適合性認定協会(JAB)は5月24日付のプレスリリースで、2011年3月末時点での国内のISOマネジメントシステム認証組織件数を発表した。これは国内で活動するマネジメントシステム認証機関を対象にアンケート調査を行ったもので、 JABが4半期に1度実施しているものである。同調査には、JABから認定されていない認証機関も対象になっている。

2011 年3月末時点での国内の認証件数を規格別に集計すると次のようになる。表記は、規格名、認証件数(内JAB適合件数)、認証機関数、前年度比件数の順。▼は減少数、△は増加数。MSはマネジメントシステムの略。

QMS: JIS Q 9001 (ISO 9001) 品質MS
50,237件(内JAB認定 41,676件)、64機関、▼205件

EMS: JIS Q 14001 (ISO 14001) 環境MS
26,028件(内JAB認定 21,962件)、62機関、▼121件

ISMS: JIS Q 27001 (ISO/IEC 27001) 情報セキュリティMS
3,931件(内JAB認定 887件)、35機関、△113件

FSMS: ISO 22000 食品安全MS
538件(内JAB認定 314件)、24機関、△35件

AS-QMS: JIS Q 9100 航空宇宙品質MS
356(内JAB認定 312件)、8機関、△10件

TL-QMS: TL 9000 電気通信品質MS
9件(内JAB認定 9件)、1機関、増減なし

MD-QMS: JIS Q 13485 (ISO 13485) 医療機器品質MS
495件(内JAB認定192件)、11機関、△57件

これをみると、QMSの前年度比は、昨年3月末は▼1,142件であったのに対し、今年3月末は▼205件にとどまっており、QMSの減少傾向がおさまりつつある。しかし一方で、昨年は△3件と微増だったEMSは、今年は▼121件と減少している。ISMS、FSMS、MD-QMSは堅調に伸びている。

認証機関別の規格ごとの認証件数一覧表を下記に示す(画面をクリックすると拡大)。今回からJAB認定と比較して見ることができるようになった。順番は、QMSの認証件数の多い順。PDFデータが欲しい方はこちらをクリック。


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かの有名なナポレオンは

中2の時です。体育館で全校生徒の前で、生徒会役員立候補の演説をしました。前夜に書き上げた原稿を暗記して、5分ほど話しました。内容はきわめてオーソドックスでしたが、話の途中に次のようなくだりがありました。

「かの有名なナポレオンは、睡眠時間が3時間だったと言います。私も緊張のあまり、昨晩は3時間しか眠っていません」

この時、体育館の中でどっと笑いが起こりました。「かの有名なナポレオンは・・・」と言い出したあたりで、早くもドンと来たのです。想定外で、びっくりしました。「何がおかしいのだろう」と思いつつ、会場を見渡しました。

1階の床の上では、体育館座りをしている生徒たちがみんな笑っています。2階の道具置き場には、監視役の先生たちが数人立っています。その中に、特殊学級(当時の呼称)を担当している男の先生がいました。私を見ながら、笑っておられます。

特殊学級は、私たちの教室とは離れた場所にあったので、私たちはこの先生と一度も口を聞く機会がありませんでした。ただ、校内ではよく見かけました。いつも深刻そうな顔をして、職員室前の廊下を歩いておられました。

あの時、あの先生に笑ってもらって、なによりです。
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J-VACのオープニング会議

20110520morita.jpgISO審査機関・J-VAC(ジェイ-ヴァック)が審査で使用するオープニング会議(審査初日、審査側が行う最初のプレゼンテーション)のパワーポイント資料を見せてもらった。

スライドの冒頭で「2011年度のJ-VAC品質方針と品質目標」が提示される。これはまた、どうして?

「私どもが審査機関として、どのようにISO 9001に取り組んでいるのかを組織に知ってもらうためです。まだまだ、実際の品質方針とISO用に作った『品質方針』が、かけ離れている組織が多い。組織を取り巻く世界の環境はめまぐるしく変化しているのに、『品質方針』は何年も同じままという組織がある。そんな『品質方針』に基づいた品質目標ですから、当然実務にリンクしていない。そこで、品質方針とはどういうものなのか、品質目標はどういうものなのか、それを当社の事例をもって説明しています」(J-VAC・森田允史社長【写真】)

スライドの最後2枚のタイトルは「不適合の指摘のない審査のリスクとは?」「良い不適合指摘の内容とは?」。これは、「うちが審査をやると、不適合指摘がバンバン出ますからね」という前置きのように聞こえるけど?

「当機関は組織にとってメリットのある審査を心がけており、不適合の指摘は改善の手がかりであると考えています。そのことを事前に組織のトップの方にご理解いただいて上で、審査に入ります。ですから、更新審査であれ、10年ほど登録年数を経た組織の審査であれ、組織のアウトプットに大きな影響を与えている要求事項、該当法規制や組織の規定を満たしていないことに対しては、不適合の指摘をしっかりと組織側にご説明して出していきます。よく、更新審査を過ぎたあたりから、審査では不適合はほとんど出ないで、観察事項ばかりになるという話を聞きますが、それは審査機関として甘いですね。客観的証拠を見つけることができないから、不適合が出せないだけです」(同)

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堀池の僧正

子どもたちがご近所を語るとき、よく犬が代名詞として使われています。

「カルテットさん」(4匹の犬を散歩させている飼い主)
「ダッちゃんのパパ」(ダックスフントを飼っているおじさん)
「ライラのおばさん」(ライラという名前の犬を飼っている女性)
「カイくんち」(白い柴犬を飼っている家)
「野良のスモーカー」(雑種を飼っていて散歩しながらタバコを吸っている人)

人の名前は知らないし、関心もありません。犬の名や犬種が分からないと、飼い主の格好や行動の特徴に目が行くようです。

ちなみに我が家の「柴犬」は、ある知り合いの方から「柴犬の子、いりませんか?」と言われて、飼うことになったものです。子供の頃は確かに柴犬っぽかったものの、大人になって、雑種であることが判明しました。この「柴犬」の散歩担当は、私です。

なので、娘が言うわけです。
「たぶん『柴の△△』とは呼んでもらえないなあ。となると『野良の△△』とかあ、『偽柴の△△』とかあ」
妻も心配して言うわけです。
「散歩の時は、きちんとした格好をしてくださいね。あっ、それと、気を悪くしないでね、帽子もかぶったほうがいいわ(笑)」
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ポカよけ

娘はMサイズである。
が、LサイズのTシャツやジーンズをゆったり着るのが好きである。
一方、母さんはLサイズである。

娘はバイトで稼いで、服持ちである。
一方、母さんは服貧乏である。
なので、娘の服を無断で室内着として着たりする。

「母さん、なんで私の服を勝手に着るのよ!」
「あら、ごめんなさいね。ウッカリしてたわ」

幾度かの忠告を無視され、娘は好みのゆったりモードを放棄。
体にぴったりの服を買うようになった。

母さんはウッカリ着れなくなった。
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今回は、アイソス6月号の連載記事「門岡 淳の『不適合を生かす!』 なぜなぜ分析を一緒にやってみよう 第3回 原因は足りてる? 過ぎてない?」に掲載された問題を紹介します(この記事を掲載することになった経緯は本稿末をお読みください)。回答はアイソス7月号に掲載されますが、7月号発売日(6月10日)よりも少し早目に、その回答を本ブログで掲載しますのでお楽しみに。

ご質問、ご意見がありましたら、コメントでお寄せいただければ幸いです。この連載記事の執筆者である門岡淳さんから直に返答がもらえると思います。では、問題です。


【問題】
円空モータースは、顧客から1950年代アルファロメオのレストアを依頼されました。壊れたギヤボックスは動力機器メーカーに特注するしかありませんでした。納入されたギヤボックスは組み込んでみると潤滑配管と干渉してしまいます。調べてみると、動力機器メーカーへの発注図に誤りが見つかりました。
円空モータースは、この不適合をなぜなぜ分析することとし、以下の原因をあげました。このうち本当の原因ではないのはどれでしょう。

1 メカニックは、潤滑配管を取り外した状態で空き空間を計測してギヤボックスの寸法上限を示す発注図を作成した。
2 メカニックは、社長に発注図の検証を求めなかった。
3 円空モータースは、オリジナル部品寸法を寸法上限とすることを明確には決めていなかった。




(掲載経緯説明)
アイソス4月号から「門岡 淳の『不適合を生かす!』 なぜなぜ分析を一緒にやってみよう」を連載しています。この連載は、門岡淳さん(いそいそフォーラムメンバー)が運営するサイトの「マネジメント道場」の掲示板とのコラボ企画だったのですが、このたびの東日本大震災で門岡さんが被災され、同掲示板に書き込める環境でなくなったことから、本ブログで一時的にその代行をさせていただくことになりました。

この連載では毎号、門岡さんから問題が提供され、翌月号にその解答が掲載されるという仕組みになっています。その中の問題と回答だけを、本ブログで紹介していきます。
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ISO認証の普及によって、顧客によるサプライヤーへの二者監査は、ISOマネジメントシステム以外の分野を監査することに注力が置かれるようになってきたが、最近になって、この二者監査自体も、審査機関にアウトソースする顧客が出てきた。

昨年ISO審査に来た審査員が、今年は二者監査代行の審査員として来る、あるいは、二者監査の期間中に、ISO 9001審査が組み込まれ、同じ審査機関で両方の審査が同時進行する、そういった光景が見られるようになってきた。

ISO審査の場合、受審組織の顧客が審査機関に対して、何か特別なことを求めたりはしない。しかし、顧客が二者監査代行を審査機関に依頼した場合は、審査機関の審査員に対して厳しい要求を突きつけてくる。ISOマネジメントシステム規格に含まれない顧客の固有要求事項(マネジメントシステム基準だけでなくパフォーマンス基準も含む)や各サプライヤー工場向けのローカル基準を、顧客が講師を務める研修でしっかり身につけてもらい、実際の二者監査ではトレーニーとしても参加してもらう。そこまでやって、十分な力量を身につけた審査員だけが、本番の二者監査代行を行うことができる。

ということは、二者監査員研修というのは、審査員研修や内部監査員研修では、とうてい代替できないということだ。「二者監査員研修で特化している部分というのは顧客固有のことなので、顧客が講師でなければ、教えることはできないのではないか」というと、全部が全部、そうではない。実際、研修や二者監査の場で、顧客側の監査リーダーが、二者監査を代行する予定の審査員に対して、口すっぱく注意したり、怒ったり、指導したりしている内容は、特定顧客や特定業界を超えた、二者監査全般に通じる内容であることが多かった。

今回、アイソスでは7月1日(金)午後1時半から「QMS二者監査セミナー」を開催する。講師の奥村朋子氏は、某企業にてTS 16949受審を事務局として経験、その後、独立してコンサルタント(有限会社アムシック パートナー)になり、ISO 9001/TS 16949審査員を務める一方、研修機関講師としても活躍中。同氏には「二者監査」という新分野研修のパイオニアになっていただきたい。関心のある方は、参加されたし。
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初夏のテナント事務所

ねえ、大家さん
便器の暖房
止めていい?
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RADWIMPSの知恵

良い審査機関の代表者
「安かろう悪かろうな審査をやる『悪い審査機関』を日本の制度から排除しなければなりません」

野田導師
「悪人がいるからこそ、その対局の善人が存在するのです。悪人がいなくなれば、善人もいなくなります。『悪い審査機関』がなくなれば、あなたたち『良い審査機関』もなくなります」


ある組織の事務局
「私はISO認証の事務局を担当しています。認証のことはみんな私に任せて、一人ぼっちで、とても孤独です」

野田導師
「日本の事務局はみんな一人ぼっちですから、あなたは一人ぼっちじゃありません」
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5月2日に本ブログに掲載した門岡さんの出題の解答は下記のとおりです。

前回の解答から。4の「誤記のある出版物を刊行してしまった」が不適合であり分析対象です。要求事項は「出版物に誤記があってはならない」なのですから、不適合=分析対象が「誤記がある出版物を刊行してしまった」なのは当然ですね。
誤変換をした担当者が悪いと思いがちなので、2「担当者が誤変換をした」から分析を始めたくなりますが、3「校正主任が誤変換を見逃した」も悪いのです。そもそも1「大杉先生の悪筆」がなければ誤変換もなかったかもしれません。不適合は4と正しく認識し、なぜなぜ分析のスタートにしましょう。そして、1も2も3も含めて分析しましょう。大杉先生の悪筆の再発防止対策はないかもしれませんが。
(アイソス6月号86ページ掲載)


今回の出題は、私ども出版社にとっては非常になじみのあるテーマです。雑誌を発行する者にとって、一番あってはならない編集上の不適合は、氏名や組織名の誤記です。ですが、恥ずかしながら過去にやらかしたことがあります。すると、我々も反省して、「なぜなぜ分析もどき」をやるわけです。まず、「不適合は何か?」を議論し始めると、 「やっぱり、記事を書く編集者がまず名刺でチェックしなかったからじゃない?」「いや、校正をダブルチェックにしなかったからでは?」とかいった意見から話し合いがスタートして、結局、堂々巡りをしてしまった経験があります。
スタートって、大事ですよね。
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Vantage Point 祝13周年

「N対Nのコミュニケーション」というのは、「いそいそフォーラム」の1つのキーワードになっています。

「月刊アイソス」1999年10月号の
「ネットで情報発信するボランティア」というタイトルの企画で、いそいそフォーラム」運営責任者/木村忠道氏と「ISO World」運営責任者/辻井浩一氏が対談した折、木村氏が下記の発言に続けて語った言葉。

木村 ISO World にはいろいろな方が情報を寄せてくると思います。辻井さんはそういった方々とやりとりをされる。ただ、それは辻井さんを中心に置いた1対Nのコミュニケーションです。メーリングリストでも同じことをやろうと思えばできます。私を中心に据えた1対Nのコミュニケーションもできるのですが、私はそれが嫌なんです。誰から誰に話しかけてもいい。要するにN対Nのコミュニケーションになるように気をつけています。
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今回は、アイソス5月号の連載記事「門岡 淳の『不適合を生かす!』 なぜなぜ分析を一緒にやってみよう 第2回 なぜなぜ分析の進め方」に掲載された問題を紹介します(この記事を掲載することになった経緯は本稿末をお読みください)。回答はアイソス6月号に掲載されていますが、6月号発売日(5月10日)よりも少し早い5月6日に、その回答を掲載しますのでお楽しみに。

ご質問、ご意見がありましたら、コメントでお寄せいただければ幸いです。この連載記事の執筆者である門岡淳さんから直に返答がもらえると思います。では、問題です。


【問題】

中松出版社は、大杉先生の回顧録を出版することになりました。同社担当者は、いまどき手書きで、ミミズがのたうち回っている大杉先生の原稿をワープロ入力中にあまりの悪筆に耐えきれず?「以外と速くインターネット時代が当来した」と誤変換してしまいました。大杉先生は、自分の字が読めなかったのか、校正はすべて編集部に任されてしまいました。担当者も校正主任も誤変換に気づかず、先生の自伝は、誤記のまま出版されてしまいました。このとき、なぜなぜ分析の対象とすべき事項は次のうちどれでしょう。

1  大杉先生の原稿が悪筆すぎた。
2  担当者が誤変換をした。
3  校正主任が誤変換を見逃した。
4  誤記のある出版物を刊行してしまった



(掲載経緯説明)
アイソス4月号から「門岡 淳の『不適合を生かす!』 なぜなぜ分析を一緒にやってみよう」を連載しています。この連載は、門岡淳さん(いそいそフォーラムメンバー)が運営するサイトの「マネジメント道場」の掲示板とのコラボ企画だったのですが、このたびの東日本大震災で門岡さんが被災され、同掲示板に書き込める環境でなくなったことから、本ブログで一時的にその代行をさせていただくことになりました。

この連載では毎号、門岡さんから問題が提供され、翌月号にその解答が掲載されるという仕組みになっています。その中の問題と回答だけを、本ブログで紹介していきます。

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走者1塁・3塁。ツーアウトでなければ、1塁走者は必ず走ってきます。今までは、その盗塁を捕手はただ見送っていました。そこで土曜日の特訓です。1塁走者が走り出すと、捕手は2塁へボールを投げますが、それを投手がカット、引っかかって飛び出した3塁走者を挟殺するという練習です。

翌日曜日の試合。同じ場面に出くわし、見事3塁走者をアウトにしました。チェンジになって戻ってくる選手に、ベンチのオトナたちが次々に声をかけます。
「どうだ! うまくいっただろう!」
「ハイ!」
「きのうの成果がバッチリ出たね!」
「ハイ!」
「練習やってて良かったよな!」
「ハイ!」
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