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2010年6月アーカイブ

吸収される日本規格総研

ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)をはじめとするマネジメントシステム関連のコンサルティング・研修サービス事業を行っている株式会社日本規格総合研究所(JSCI、穐田正社長)が明日7月1日から、同業である株式会社イーエムエスジャパン(emsjapan、原島圭介社長)に事業統合される。JSCIの事業及び従業員はそのままemsjapanに引き継がれるとのこと。

個人的にはISMSなら釜井秀夫さん、5Sなら坂田和則さんがJSCIの看板コンサルタントというイメージを持っており、このお二人が今後とものびのびと仕事ができる環境であるならよいのだが。

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買い手を探している、あるいは自ら探そうとはしないけれど、大手が「売ってくれませんか?」と声をかけてくれるのをただひたすら待っている、そういうシンデレラ・コンプレックスを持っているISO審査機関、研修機関が、数機関はある。相手に大いなる尊敬を払いながら、秘密裏に相談を持ちかける買い手が出てくれば、たぶん事は動くと思う。
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Vantage Point 苦言

「先生、うちより先にアイソスで規格説明会をするんですか」

最近、某標準化団体が某講師に呈した苦言。
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肉声50001は素晴らしい

昨日はアイソス主催の「ISO/DIS 50001(エネルギーマネジメント)規格講習会」が東京で90名の参加者を迎えて開催された。講師は寺田博さん。寺田さんの同規格の解説記事はアイソス6月号のISO 50001特集に掲載されており、これはこれで分かりやすい記事なのだが、やっぱりライブはライブで素晴らしかった。実際にISOの国際会議でISO 50001のドラフトを書いている方が直々に、現在議論されている最新情報を話してくれるというのは、実にありがたい。

今回の寺田さんの講義は、「ISO 14001との違いはどんなところにあるか?」を切り口にしていた。ISO 14001を熟知している人によっては、非常に明快な講義だったと思う。

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アイソスのメルマガ読者はすでにご存じのことと思いますが、月刊誌「アイソス」編集長の恩田昌彦がTwitterを始めました!
http://twitter.com/ISOS_ONDA

取材直後の感想とか、今考えている企画の話だとか、数カ月後のアイソスの記事になる話だとか、実名では書けないレアな話だとか、ISOマニアには興味津々ものですぞ。


アイソスも、ホームページ、ブログ、Twitterときて、(コンテンツ以外で)次にやることってIT系では何かなあ。個人的にはiPad対応の、読者が自由に誌面の文字フローや画像の入れ替えなどができる電子雑誌に興味があります
iPad、持ってないけどネ。
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まもなく編集長の誕生日だった。
我々編集部員でどんなケーキをプレゼントしようかと考えていた。
誕生日直前に全社会議があったので、その休憩時間に編集部内で相談してみた。

「編集長、ケーキの好みは?」
「いやあ、俺は何でもいいよ。お金のほうがええけどな」
「まあ、ケーキをプレゼントするってのが、会社の恒例行事ですから。みんな、そうやってきたし」
そこへ、いきなり営業課長が口を挟んできた。
「そんな、行事、もうやめたらどうでっか!」
すごく怒ってる。
編集長がなだめるような口調で問いかけた。
「なんで?」
「わし、この間、誕生日やったんやけど、何もやってもらえまへんでしたで」
そういって、我々編集部員をにらみつけた。

営業課長の誕生日を社員みんなが失念していたのだ。
彼の誕生日祝いはスキップされていた。

しばしの沈黙のあと、編集長がニコニコしながらこう言った。
「そやな。誕生日祝いなんて、会社でやるもんやないな。もう、やめとこうや」
以来、会社行事としての社員の誕生日祝いはなくなった。

その夜。
飲み屋で、我々編集部員はこの男をサカナに笑った。

なんだい、50過ぎたオッサンが。
「ボク、誕生日祝い、やってもらってません!」ってか。
子どもかよ。
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ISO 50001(エネルギーマネジメントシステム)のDIS(国際規格案)が3月に発行され、アイソスでは6月号(5月10日発行)に寺田博さん(ISO/TC207&PC242国内委員会委員)執筆によるDISの詳細(規格条文の逐次解説)を14ページにわたって紹介している。また、6月15日にはアイソス主催のDIS規格講習会が東京で開催され、寺田さんが半日間を使って規格解説を行う予定だ。なにゆえ、アイソスは寺田さん、寺田さんなのか。日本には寺田さんしかいないからだ。

DISの前段階の規格であるCD(委員会原案)をご覧になった方は、その稚拙な内容に驚かれたに違いない。新分野の規格ゆえの未成熟さなら仕方がないのだが、CDにはマネジメントシステム規格としての体裁さえ整っていなかった。まず用語の定義がきちんとされていない。なので、本文中の用語の使い方があいまいで、何が要求されているのか明確でないところが散見された。さらに、要求事項の規格なのに、shallではなくshouldが使われている文章がいくつかあった。

もともと環境関連のマネジメントシステム規格は、ISOのTC207(環境マネジメント)という技術委員会でやることに決まっていたのに、新たなプロジェクト委員会であるPC242が米国主導で開設され、ISO 50001の規格審議がスタートした。PC242の初期の頃の規格執筆担当者たちは、エネルギーについてはプロフェッショナルかもしれないが、マネジメントシステム規格については素人だったに違いない。そこで、TC207は、このPC242がろくでもない規格を作らないように監視人を送り込んだのだ。それが、寺田さんである。

日本は日本で、このPC242に対応するための国内委員会を設けたが、何を思ってか、規格の要求事項よりも、附属書に多大な関心を示し、附属書の各章ごとにそれぞれ委員を貼り付けて、国際会議に臨み、膨大な量の附属書向けの文書を提案した。これらはCD段階ではまだ生き残っていたが、DISに進むとき、バッサリと切り捨てられた。ここで注力した経営資源が誠に惜しまれる。こういったトンチンカンな方向に日本丸が進む中、PC242の国際会議で規格の要求事項に対し、きちんと地道に提案を続けてきたのが寺田さんなのである。

日本国内において、ISO 50001の解説を行うのは、寺田さん1人では、もちろん物理的に無理である。だから、いろんな人がISO 50001の解説することになるだろう。しかし、機会に恵まれたのなら、まず最初は、寺田さんの話を聞いておくほうがよいと思うのだ。
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ISO認証機関であるトーマツ審査評価機構日本能率協会日本品質保証機構の3機関が協力して、カーボンマネジメントシステム(CMS)の基準開発と同基準を企業に適用した場合の検証作業に乗り出した。環境関係の基準や制度、情報管理の手法等が毎年開発・実施されていく中で、それらをすべてカーボンという括りで統合したマネジメントシステムをつくり、それを検証していこうという試みだ。

すでにこの取り組みはスタートしており、2010年度は、とりあえずCMSの基本システムをまず開発し、それを企業に導入してもらって検証していく予定だ。名乗りを上げている企業は、アスクルとオムロン。この両社、自らこの基準を導入したいという気持ち半分、この基準導入の経験を生かしたビジネスができないかという目論見もある。基本システムのベースは、ISO 14001+ISO 50001とする予定。2010年度後半からはGHGパフォーマンス基準の開発、2011年度からはカーボン情報管理基準の開発へと発展し、最終的には2012年度末にはCMS基準を完成させるとしている。


【写真はCMSの推進母体である「カーボンマネジメントシステム研究会」設立発表会に出席した3機関の代表。左から稲永さん(トーマツ審査評価機構)、穂高さん(日本品質保証機構)、池上さん(日本能率協会)】
20100525CMS.jpg

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先月、世界規模で事業を展開している企業の二者監査を見ることができました。その企業は、ISO認証機関に二者監査の代行を依頼しています。

私が見た二者監査は、5日間にわたって実施されたコンプライアンス監査(顧客側の基準をサプライヤーが遵守しているかをチェックする監査)で、審査員にぴったりと密着して取材させてもらいました。この基準は、品質・環境・労働安全衛生などを包含したマネジメントシステムがベースになっており、環境・安全面では日本の法規制と同等かそれ以上の基準値が要求されています。

審査員はマニュアル、手順書、記録などをチェックし、現場では文書化された決め事がきちんと実施されているかを確認します。その作業を繰り返す中で、基準に適合していないところがポロポロと出てきます。そのサプライヤーは、この2年間でISO 9001/14001、OHSAS 18001の認証を取得した企業なのですが、是正すべきところが修正で終わっていたり、原因追及が行われないままになっていたり、会社での決め事が現場で実施されていなかったりなど、問題点がどんどん出てきました。

監査初日には、顧客側の監査担当者もオブザーバーとして参加していました。彼は、指摘をどんどん出していく審査員の横で、「この会社はISO 9001の審査を受けているんだよね。いったい前回のISO審査で何を見ていたのだろう」と不満を漏らしていました。

私は監査の様子を横で見ていて、「このようなコンプライアンス監査を5日間も受けていると、ISOの審査を受けているだけの企業よりも、システムの成熟スピードが速くなるだろうな」と思いました。代行とはいえ、二者監査なので指摘がバンバン出てきますし、是正処置報告書は顧客が直接チェックしますから、甘い対応だと許してもらえません。受審を一種のトレーニングと考えるなら、この企業はコンプライアンス監査で、通常の倍以上のトレーニングを受けたことになるのではないでしょうか。

この会社の規模ですと、ISO審査は、サーベイランスで審査員1人×2日間の工数になるそうです。日数について、社員の人に聞いてみました。
「2日間のISO審査と5日間のコンプライアンス監査、受審日数が3日増えると、やはり違いますか?」
「違いますね。月曜日から金曜日までの5日間というのは、仕事面ではまる1週間と同じです。1週間あれば、途中で必ず廃棄物を出す日がありますし、資材が入ってくる日もあります。仕事のあらゆる面が出てきますので、もう隠しようがなく、すべてを見られてしまうわけです」
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日本でカーボンフットプリント(CFP)マークを貼付した製品の市場流通が始まったのが昨年10月、貼付製品の店頭販売が始まったのが今年2月。なので、日本のCFPって、まだ始まったばかりなのですが、早くもCFPの目玉である数値表示をやめようという動きが欧州で出てきているという報告が発表されました。CFPでは、商品またはサービスからライフサイクルを通じて排出される温室効果ガスをCO2に換算した相当量を「△△g」といった感じで数値表示しています。その表示をやめるわけですから、何のためのCFP(もともとCO2を数値表示だけで簡単明瞭に見える化しようというのがCFPの開発意図ですから)やら分かりません。

20100525kouzuma.jpgこの報告は、5月25日に東京で開催された「カーボンマネジメントシステム研究会」設立記念講演で上智大学教授の上妻義直さん(写真)が講演『カーボンラベル・ザ・デイ・アフター(欧州カーボンラベルのその後)』の中で発表したものです。その講演ではスライドを使って、欧州で使用されている数値表示のないCFPラベルを貼付した製品の写真が紹介されていました。「CO2換算の数値だけでは、その製品を作っている企業がどれだけ環境にヨイことをしているかどうかを測れない」「そもそも表示された数値の算定方法自体が厳密なものではない」といった批判が噴出していることが原因のようです。2006年に英国で始まったCFPは、欧州ではその後(ザ・デイ・アフター)こうなっているのだ、というわけです。

今年2月に開催された経済産業省などが主催した「カーボンフットプリント国際ワークショップ」では、世界中がCFPに積極的に取り組んでいる様子が報告され、当たり前かもしれませんが、CFPに数値表示をしない動きがあるというようなネガティブ報告はありませんでした。実際、上妻さんが報告されたような動きが欧州で高まっているとすれば、日本のCFP制度にもやがて影響を与えることでしょう。これも数年遅れでザ・デイ・アフターが来るのでしょうか。
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