買い手を探している、あるいは自ら探そうとはしないけれど、大手が「売ってくれませんか?」と声をかけてくれるのをただひたすら待っている、そういうシンデレラ・コンプレックスを持っているISO審査機関、研修機関が、数機関はある。相手に大いなる尊敬を払いながら、秘密裏に相談を持ちかける買い手が出てくれば、たぶん事は動くと思う。
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「先生、うちより先にアイソスで規格説明会をするんですか」
最近、某標準化団体が某講師に呈した苦言。
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昨日はアイソス主催の「ISO/DIS 50001(エネルギーマネジメント)規格講習会」が東京で90名の参加者を迎えて開催された。講師は寺田博さん。寺田さんの同規格の解説記事はアイソス6月号のISO 50001特集に掲載されており、これはこれで分かりやすい記事なのだが、やっぱりライブはライブで素晴らしかった。実際にISOの国際会議でISO 50001のドラフトを書いている方が直々に、現在議論されている最新情報を話してくれるというのは、実にありがたい。
今回の寺田さんの講義は、「ISO 14001との違いはどんなところにあるか?」を切り口にしていた。ISO 14001を熟知している人によっては、非常に明快な講義だったと思う。
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まもなく編集長の誕生日だった。
我々編集部員でどんなケーキをプレゼントしようかと考えていた。
誕生日直前に全社会議があったので、その休憩時間に編集部内で相談してみた。
「編集長、ケーキの好みは?」
「いやあ、俺は何でもいいよ。お金のほうがええけどな」
「まあ、ケーキをプレゼントするってのが、会社の恒例行事ですから。みんな、そうやってきたし」
そこへ、いきなり営業課長が口を挟んできた。
「そんな、行事、もうやめたらどうでっか!」
すごく怒ってる。
編集長がなだめるような口調で問いかけた。
「なんで?」
「わし、この間、誕生日やったんやけど、何もやってもらえまへんでしたで」
そういって、我々編集部員をにらみつけた。
営業課長の誕生日を社員みんなが失念していたのだ。
彼の誕生日祝いはスキップされていた。
しばしの沈黙のあと、編集長がニコニコしながらこう言った。
「そやな。誕生日祝いなんて、会社でやるもんやないな。もう、やめとこうや」
以来、会社行事としての社員の誕生日祝いはなくなった。
その夜。
飲み屋で、我々編集部員はこの男をサカナに笑った。
なんだい、50過ぎたオッサンが。
「ボク、誕生日祝い、やってもらってません!」ってか。
子どもかよ。
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先月、世界規模で事業を展開している企業の二者監査を見ることができました。その企業は、ISO認証機関に二者監査の代行を依頼しています。
私が見た二者監査は、5日間にわたって実施されたコンプライアンス監査(顧客側の基準をサプライヤーが遵守しているかをチェックする監査)で、審査員にぴったりと密着して取材させてもらいました。この基準は、品質・環境・労働安全衛生などを包含したマネジメントシステムがベースになっており、環境・安全面では日本の法規制と同等かそれ以上の基準値が要求されています。
審査員はマニュアル、手順書、記録などをチェックし、現場では文書化された決め事がきちんと実施されているかを確認します。その作業を繰り返す中で、基準に適合していないところがポロポロと出てきます。そのサプライヤーは、この2年間でISO 9001/14001、OHSAS 18001の認証を取得した企業なのですが、是正すべきところが修正で終わっていたり、原因追及が行われないままになっていたり、会社での決め事が現場で実施されていなかったりなど、問題点がどんどん出てきました。
監査初日には、顧客側の監査担当者もオブザーバーとして参加していました。彼は、指摘をどんどん出していく審査員の横で、「この会社はISO 9001の審査を受けているんだよね。いったい前回のISO審査で何を見ていたのだろう」と不満を漏らしていました。
私は監査の様子を横で見ていて、「このようなコンプライアンス監査を5日間も受けていると、ISOの審査を受けているだけの企業よりも、システムの成熟スピードが速くなるだろうな」と思いました。代行とはいえ、二者監査なので指摘がバンバン出てきますし、是正処置報告書は顧客が直接チェックしますから、甘い対応だと許してもらえません。受審を一種のトレーニングと考えるなら、この企業はコンプライアンス監査で、通常の倍以上のトレーニングを受けたことになるのではないでしょうか。
この会社の規模ですと、ISO審査は、サーベイランスで審査員1人×2日間の工数になるそうです。日数について、社員の人に聞いてみました。
「2日間のISO審査と5日間のコンプライアンス監査、受審日数が3日増えると、やはり違いますか?」
「違いますね。月曜日から金曜日までの5日間というのは、仕事面ではまる1週間と同じです。1週間あれば、途中で必ず廃棄物を出す日がありますし、資材が入ってくる日もあります。仕事のあらゆる面が出てきますので、もう隠しようがなく、すべてを見られてしまうわけです」
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