世界規模で取引先の二者監査を複数の認証機関に委託している某食品メーカーのオーディットマネージャーと、その委託先認証機関の審査員の方々とを取材させてもらった。これは、QMS/EMS/OHSMS/食品安全MSなどのISO規格要求事項に、自社固有の要求事項をプラスした基準で、認証機関の審査員が代行監査を行うというもので、日本だけでなく、世界中のサプライヤー対象に実施されている。
「なぜ、複数の認証機関を使うのか?」というアイソスの質問に対してオーディットマネージャーは、「良い品質を求めるのなら、サプライヤーは複数持たなければならない、これが当社の購買ポリシー。もちろん、複数の機関が監査することによる、シナジー効果にも期待している」とのこと。
監査員の指摘については、「その指摘が、組織の改善につながらなければならない。例えば、ある取り組みをしなければならないのに、していない組織があるとする。その組織に対して、どういう指摘をすれば、その取り組みをしてくれる組織に生まれ変わるのかを考えなければならない」(オーディットマネージャー)としている。
それにしても、100年以上の歴史を持つ複数の認証機関の審査員に対して、これまた100年以上の歴史を持つグローバル企業のオーディットマネージャーが、世界規模で監査基準の説明や監査コーチングをしている状況というのは、活動範囲がほとんど日本国内に限られている国産認証機関がなかなか入って行きにくい、エスタブリッシュメントな世界のように思える。
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「すみません! 仕事が忙しんで、まだISOやってないんですよ」
先日、某所で行われたISO
9001審査のクロージングミーティングで、受審組織の事務局さんが審査員に言ったことば。
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昨年の外為法改正や今年4月からの輸出者等遵守規準(輸出者によるコンプライアンスプログラム制定の義務化)の施行など、貿易の安全管理に関する抜本的な法改正が行われる中、アイソスとしても安全保障に関するセミナーを企画したいと考えているが、いかんせん、この手の分野については集客力がない(と思う)。そこで、安全管理に関する検査や認証で定評のあるテュフラインランドジャパンにお知恵を借りるため、先日、横浜の事務所を訪問した。
当方は日本の法改正や日本版AEO認証に関心があったのだが、テュフはやはりそういったドメスティックな対応よりも、グローバルな対応が領分である。世界には百数十の国別のAEO的認証が存在し、それらに対応するにはサプライチェーンセキュリティマネジメントシステムの国際規格であるISO
28000の認証を取るのが一番である、なにもISO
28000を単独で取る必要はない、既存のQMSやEMSの認証と統合すればいいのだから、さほどコストはかからない、ISO
28000の解説なら喜んでやる、この認証を取得した組織の事例紹介もできる、とのこと。テュフはすでにISO
28000のセミナーを港湾関係者を対象に各地で展開している。
テュフの路線は明確だ。同時に今回、アイソスの路線が不明確なのも明らかになった。路線が不明確だから、集客を心配しなければならないのだ。もう一度、企画を練り直そう。
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20年前の今日。日曜日なのに早朝から仕事である。親会社主催のゴルフコンペの撮影なのだ。スタート前に集合写真を撮る。主催者を代表して常務がピンクの煙の出るカラーボールを打つのを撮る。それから、コンペ全参加者の第一ホール第一打目を連写で撮る。打ち終わると「いってらっしゃ〜い!」と、1組ごとに笑顔で見送る。それを組数分繰り返す。そのあとは待機である。全組が帰還後の夕方のパーティーまで、何も仕事はない。ひたすら待機である。
スーツ姿でゴルフ場にいると落ち着かない。かといって、ゴルフ場のレストランの飲食はやたら高い。仕方なく、車の中で時間をつぶすことに。鞄の中から文庫本を取り出して、読み始める。
「ゴルフの記念写真を撮る時は帽子をとってもらうようにお願いしなさい。顔が帽子の陰になるからね」と編集長に言われていたので、そうお願いすると「余計なことを言うな。ワシはこのままでええんや!」と言ってムっとした販売店社長、第一打目でミスショットして「こら! 勝手に撮るな!」とこちらに八つ当たりをしてきた某社営業部長、カラーボールから出てくるピンクの煙とそれを見て歓声をあげるコンペ参加者の調子合わせの笑顔、さまざまな光景の想起に苛立ちながらも読み続けて、バルザックが155年前に書いた「ゴリオ爺さん」の新潮文庫111ページ目。
「お母さん、あなたがぼくのために差し出せる第三の乳房がないかどうか、調べてください」
紙に書いて僕の部屋の壁に貼っておこうか。 あるいは、大事なおみくじみたいに、手帳に挟んでおこうか。そんなことをしても、僕のものにはならないんだけど、身近にこういった言葉を置いておかないと。そうしないと、こんな汚れ仕事をして、言葉の大切さを忘れてしまうから。
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「トップインタビューを受けた時に、審査員から『これは審査ではありませんので』と言われました」(Aさん)
「ここの会場に来ておられる審査機関からうちは審査を受けているのですが、審査員はトップインタビューで、毎回うちのトップと世間話をしておられます」(Bさん)
2010年3月15日に開催された「JAB/ISO
9001公開討論会」のパネルディスカッションで「トップインタビュー」に関する議論になった時に、フロアーから続けざまに2人の発言があった。
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20年前。子供2人を連れ、妻と一緒に温水プールへ。しばらく幼児用プールで、私が長男、妻が次男を受け持って、水泳を教えたり、一緒に水遊びをしていたのだが、「ちょっと、泳いできていい?」と妻が戦線を離脱。隣にある25mプールへ行ってしまった。
クロールで一往復してから、黒のゴーグルを付けたまま、こっちを見ている。「もう一本ね」という意味か。一応往復してから、またこっちを見る。「もう一本、いいでしょ?」って感じで笑っている。 また、一往復。今度は「もう一本だけ!
お願い!」とばかり、人差し指を立てている。妻は酉年。水を得た酉。
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月刊誌「アイソス」の編集をやって12年になりますが、このような記事は見たことがありません。
ふつう、企業不祥事の暴露ものを書く人は、その不祥事の責任を問われない立場にいるものです。あるいは「匿名」という安全圏に身をおいたうえでモノ申すものです。
ですがヒロさんは違いました。定期審査中に生産部長から、やってもいない内部監査の記録を作ってくれと頼まれ、内部監査記録を創作し、それで無事審査が通ったこと、審査員と生産部長とは前日の酒の席でシナリオを作っており、審査員は創作というのを知っていてそこには踏み込まなかったことなどを、「山口博」という実名でアイソスに書いています。
「内部監査の記録を創作して書き終え、メール送信したとき、今まで必死になって社内の皆と格闘し、審査員とも何度も議論しながら築いてきたQMSを自分で畳み込んでしまったような気がしました。僕の役目は終わったと感じたのもこのときでした」(アイソス2010年4月号78-79p)
「なにもここまで書かずとも」と思いましたが、これがヒロさんの生き方なんでしょう。黙ったままでは、いられなかったのでしょう。
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妻の実家は大阪です。
ご両親は健在ですが、最近はお二人ともボケが進行しているようで。
昨日もおじいちゃんから妻に電話が入りました。
「みんな元気にしとるかあ? おまんとこのアカリちゃん(当家の娘)がうちに来てた言うんやけど、もう帰ってしもうたんか?」
「なに言うてんの、おじいちゃん。アカリはずうっとこっちにおるでぇ。大阪なんかに行ってへんよ」
「ええっ? そうかあ。来てない言うてるやないか、このアホが!」(電話の近くにいるおばあちゃんに怒鳴っている様子。それに対して、おばあちゃんが言い返している声も聞こえる)
「とにかく、アカリは大阪には行ってへんからね」
「ふーん。そしたら、あの子はいったい誰やったんやろ。ほなな」
そう言って、電話は切れました。
ちょっと、ちょっと、「あの子」って誰よ!
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