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2009年12月アーカイブ

皆様、良いお年を!

ちょうどいま、自宅付近のお寺から除夜の鐘が鳴り始めました。
この1年、お世話になったコメンテーターの方々に、お礼並びご挨拶を述べて今年のブログを締めくくりたいと思います。
本年は大変お世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願いします。


磯山さんへ
今年最初にいただたコメントが磯山さんからのものでした。
磯山さんの「センスの対義語が経験則」って言葉は今も頭に残っています。来年もどうぞよろしく!

イソハドーグさんへ
イソハドーグさんのポジティブなコメントにはいつも励まされています。特に野球ネタをやり取りするのは楽しみの1つでした。最近はちょっと音沙汰ないのですが、お元気にしておられますか? 来年もどうぞよろしく!

GAIさんへ
たぶん今年最もコンスタントに数多くコメントを寄せてくれたのはGAIさんでしょう。深謝! TSネタではお世話になりました。来年もどうぞよろしく!

迷える仔豚&走る仔豚さんへ
コメンテーターの中で私にとっての最大の事件は、「迷える仔豚」から「走る仔豚」への改名です。忘年会には参加できなかったので、このへんの諸事情は来年ボチボチと聞かせてもらおうと思っています。それと、
<「美しき誤解」・・・・・ステキなフレーズですネェ。
学者嫌いがほとんどISO業界の中で、正当な評価をいただいたことがうれしかったです。来年もどうぞよろしく!

家元さんへ
いつも心温まる コメントをありがとうございます。家元さんの言葉には何度も励まされてきました。雑誌の編集の場合、たとえ読者から直接反応がなくても、「お金を出して読んでくれている」というのが励みになりますが、ブログの場合はそういった金銭関係がありませんから、直接反応がすべてです。ネガティブな反応だとへこみますし、ポジティブな反応だと続ける元気が出ます。来年もどうぞよろしく!

えきせんとりっくさんへ
ISO、野球、編集後記、いずれの話題でも反応していただき、ありがとうございます。建築・土木関係でのコメントは、大変勉強になります。来年もどうぞよろしく!

師範さんへ
是正処置ワークショップでは大変お世話になりました。審査道無風流プロジェクトの中で私が今一番関心があるのは、二者監査研修です。TSがしぼみつつあるいま、二者監査の普遍化した理論と実践を日本発でやっていただきたいものです。来年もどうぞよろしくお願いします!

TOMOさんへ
先日、道場へおじゃました時にご両親のお写真を拝ませていただきました。仏壇の天上には「空」という時が書かれていて(禅宗の仏壇ではこのようにするのでしょうか?)、字の一部が焦げていました。たぶんお線香の熱で焦げてしまったのではないでしょうか。「TOMOさんらしいなあ」と思わず笑ってしまいました。来年もどうぞよろしくお願いします!

ファイヤードマンさんへ
いつも真っ直ぐで真摯なコメントをありがとうございます。特に審査関係の話に興味をお持ちのようですが、いつも審査問題で苦労しておられるのでしょうか。来年もどうぞよろしくお願いします!

え"...iso? さんへ
私が対応できないコメントに対して、え"...iso? さんが回答してくれた場面が何度かありました。大変助かります。特に地球温暖化についてのコメントのやり取りを見ていて、その勉強ぶりに感心しました。来年もどうぞよろしくお願いします!

朋友さんへ
「休日のこんな夜中、いったい誰がコメントを?」と思ったら、朋友さんです。いつも無茶苦茶仕事してるから、空いた時間が少ないのでしょうね。ただ、健康には気をつけてくださいね。来年もどうぞよろしくお願いします!

門岡淳さんへ
いつも歯切れの良さに感心しています。自分もこの人のようにきちんと話したいものだと思っています。来年もどうぞよろしくお願いします!

shikaさんへ
コメントで、ハーモニカの一段ものとか、足踏みオルガンとかいった話をしておられたので、「こりゃ、ひょっとすると同世代?」と親近感を持っています。来年もどうぞよろしくお願いします!

イグチさんへ
プロセスアプローチでのコメントのやり取り、楽しかったです。また、やりましょう。来年もどうぞよろしくお願いします!

道友さんへ
ISOの制度や規格を批判する方はたくさんおられ、むしろ人材過剰の状態なのですが、道友さんのように自ら建設的な仕事をされる人はほんのわずかだと思います。見ていて励みになります。来年もどうぞよろしくお願いします!


では、皆様、良いお年を!
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冬至の夜に

「ちょっと! ミカンの皮が入ってるよ!」
小諸そばで掻き揚げそばを食べていると、男性客の一人が店員に文句を言っているのが聞こえました。たぶん私と同年代、つまり50代くらいの方でしょう。
「すみません。香りを付けるために、ゆずの皮を入れております」
店長が丁寧に頭を下げて、そう答えました。
「香り?」
「はい、香りです」
「ふーん」
男性客は不満そうでしたが、そのあとは何も言いませんでした。
何カ月か前の話です。

今夜は妻が買ってきたゆずを入れてお風呂に入りました。
湯船に浮かんだ2個のゆずを見て、あの男性客のことを思い出しました。
彼が初めてゆず風呂を見たら、なんて言うでしょう。
「ちょっと母さん! 風呂の中に腐ったミカンが浮いてるじゃないか!」

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言い換え力

つい先日、「ISMS導入半日セミナー」(日本規格総合研究所主催)を受講したのですが、私の目当ては、ISMSの知識ではなく、どのようにISMSを説明するのかという講師・釜井秀夫さんの「話しっぷり」でした。

ISMSの基本用語である「機密性・完全性・可用性」、これを釜井さんは、「漏らしては困る度合い、壊されては困る度合い、使えなくては困る度合い」と言い換えます。うまいこと言うなあ〜、と感心していると、釜井さんはISMSのむずかしい用語を次々と分かりやすい表現に変換しながら話しておられます。

今、ファシリテーションの取材や体験に凝っているのですが、ある人が言ったことを、参加している人達みんなが理解できる表現に瞬時に言い換えるのは、ファシリテーションの重要な技術の1つです。釜井さんの「言い換え」のうまさは勉強になります。

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670-kaijou12-thumb-200x125.jpgISO研修機関・テクノファ(本社・川崎市、平林良人社長)主催による「第16回テクノファ年次フォーラム」が12月14日、東京品川区の「きゅりあん」で開催され、350名が来場し盛況を博した。


671-hirabayashi12-thumb-200x143.jpg冒頭、主催者を代表して平林良人氏は「当社は研修事業を始めて16年になるが、ここまで続けてこれたのは、ISOマネジメントシステムが社会的にその必要性を認められてきたからではないかと考える。今後とも、まだまだ社会に対してISOが積極的に関わっていける余地はある。本日の講演でもそのあたりの話が聞けるのではないかと思う」と挨拶した。

672-iguchi12-thumb-200x153.jpgまず最初に、日本適合性認定協会(JAB)専務理事の井口新一氏が「今後のJABの取組について」をテーマに講演。井口氏は、世界で起きている制度上の課題について言及。1990年代後半に主にアジアで起きた、認定機関が認定した認証機関の支店・フランチャイズが行う審査活動の問題は、現在も続いている。インドでは認定機関がISO 9001の認証を取得した組織を直接訪問し、十分な審査が行われていないことが判明。韓国では審査をせずに認証を発行した認証機関が摘発されたことが新聞報道されている。IAF(国際認定フォーラム)では、こういった動きに対応すべく、インドのように認定機関が組織を直接審査することはしないが、重要項目を直接チェックする方法が検討されているとのこと。
最近のJABの動向としては、認証機関の力量分析について、従来は産業分類の専門的能力を審査員が持っているかどうかにこだわっていたが、これからは産業分野から独立した力量分析の実施を認証機関により一層浸透させたい。また、国内でローカルな認定機関(海外の認定機関)の認定を受けている認証機関に対しては、JABが同機関に対して年1回のサーベイをやりたいとしてIAFに申し出ているとのこと。最後に「第三者評価制度は、関係機関みんなで取り組まなければ良くならない。社会の底上げができる制度、つまり社会財としての適合性評価制度の確立を目指したい」と締めくくった。

673-mukodono12-thumb-200x150.jpg続いて明治大学理工学部情報科学科教授向殿政男氏が「労働安全衛生マネジメントシステムに期待されるもの」について講演。
日本は労働安全衛生法ができて以来、労働災害による死亡者数は減ってきているが、逆に重大災害の件数は増加しており、死亡者数や重大災害をぐっと減らすには、新たにリスクアセスメントの考え方を導入・普及することが重要である。この考え方は2006年の労働安全衛生法の改正で取り入れられた。また、労災による死亡者数が日本と比べて極端に少なく、重大災害も少ない英国では、日本のように人間の注意重視よりも、むしろ設備・装置重視である。日本もISO 12100による設備安全対策が必要であり、2007年にはこの考え方に則って、機械の包括的な安全基準に関する指針の改正が行われた。英国のローベンス報告や、国際安全規格の視点から学ぶべき点は多いとしている。
また、向殿氏は、「安全は本質的に総合的・領域横断的な学問である」とし、「技術」だけでなく「人間(消費者)」と「組織・仕組み」で安全を守るという3つの観点が重要であると述べた。最後に、労働安全衛生マネジメントシステムとリスクアセスメントの概要を解説した。

674-terada12-thumb-200x154.jpg続いて、IMSコンサルティング取締役顧問の寺田博氏(ISO/PC242国内委員会委員)が「エネルギーマネジメントシステム」について講演。同氏はエネルギーマネジメントシステム(EnMS)が国際規格として審議されるまでの背景と各国のEnMSの規格化動向を紹介したあと、11月にロンドンで開催されたISO/PC242会議の最新情報を報告した。energy consumption(エネルギー消費)やenergy review(エネルギーレビュー)という用語が今回新たに加わって、コンセプトの明確化が行われたことや、「エネルギーレビュー」「エネルギーベースライン」「エネルギーパフォーマンス指標」「設計」「エネルギーサービス、製品、設備の調達」「エネルギー供給の調達」といったEnMS独自の要求事項の内容を説明した。また、省エネ法との関連についても、目的や対象、要求事項などを対比しながら解説を行った。

675-uchida12-thumb-200x157.jpg最後は、ムーディー・インターナショナル・サーティフィケーション(MIC)食品認証部マネージャーの内田修一氏が「農業製品、水産加工業のマネジメントシステムについて--JGAP審査・認証の概要--」をテーマに講演。JGAP(Japan Good Agricultural Practice)という農場管理基準と同基準を使った第三者認証を紹介し、MICがその第三者審査機関第一号に認定されたと述べた。認証の種類は青果物、穀物、日本緑茶。審査の種類は個人審査(農場ごとの審査)と団体審査(団体事務局及び農場審査)があるとしている。▼
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ISOは12月7日付で2008年末時点での世界におけるISOマネジメントシステム認証件数を集計した「The ISO survey 2008」を発表した。

これによると、ISO 9001の認証は世界176カ国で使用され、総数は98万2,832件で、前年比3万1,346件増(+3%増)。上位10カ国(件数)は、中国(224,626)、イタリア(118,309)、スペイン(68,730)、日本(62,746)、ドイツ(48,324)、英国(41,150)、インド(37,958)、米国(32,400)、フランス(23,837)、韓国(23,036)。ISO 9001の2000年版と2008年版は実質的に規格内容の変更は行われていないので、今回の集計でも両版の区別はせず、合同した総数となっている。

ISO 14001の認証は世界155カ国で使用され、総数は18万8,815件で、前年比3万4,243件増(+22%増)。上位10カ国(件数)は、中国(39,195)、日本(35,573)、スペイン(16,443)、イタリア(12,922)、英国(9,455)、韓国(7,133)、ドイツ(5,709)、米国(4,974)、スウェーデン(4,478)、ルーマニア(3,884)。

自動車のセクター規格であるISO/TS 16949の認証は世界81カ国で使用され、総数は3万9,320件で、前年比4,122件増(+12%増)。上位10カ国(件数)は、中国(10,144)、米国(4,239)、韓国(3,779)、ドイツ(3,243)、インド(2,248)、日本(1,189)、フランス(1,183)、イタリア(1,088)、ブラジル(1,037)、メキシコ(1,075)。

このほか、医療機器のセクター規格であるISO 13485の認証は世界249カ国で使用され、総数は1万3,234件で、前年比249件増(+2%増)。

情報セキュリティ規格であるISO/IEC 27001の認証は世界82カ国で使用され、総数は9,246件で、前年比1,514件(+20%増)。同規格の認証は日本がダントツ首位で4,425件。二位はインドで873件。

食品安全規格であるISO 22000の認証は世界112カ国で使用され、総数は8,102件で、前年比3,970件増(+96%増)とほぼ倍増している。同規格の上位10カ国は、ちょっと他の規格と傾向が異なっており、トルコ、ギリシャ、インド、台湾、中国、ルーマニア、ポーランド、ブルガリア、スリランカ、スペインの順になっている。

なお、The ISO survey 2008のダイジェスト版はISOのホームページから無料でダウンロードできる。PDFのダウンロード先はこちら
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ある会社での「QMSを活用するための戦略目標会議」を取材する機会を得ました。階層で言えば、会社の役員、営業所長が参加する経営会議に相当します。

会議は、社長さんの決意表明でスタートしました。
「ISO 9001を認証取得したが、うまく回っているだろうかという問いかけを自分自身にしてみると、ノーだった。QMSが仕事とは別なところにある。QMSを、私たちの仕事をもっとやりやすくするために、もっと生かしていきたい。そのために本日、役員の方々に集まっていただいた。今日の最終的なゴールは、『我が社の重点課題は何か』を、みなさんと一緒に見ることができ、今後はこれをベースに取り組んでいこうとみなさんに思っていただけることだ」

660-yamagami22-thumb-200x150.jpgこのあとの進行はファシリテーターにバトンタッチです。ファシリテーターは、株式会社イノベイション代表取締役の山上裕司さんです。「さあ、元気に話し合いを始めましょう! 私の役目は支援役で、主人公は皆さんです」という挨拶から、会議はスタートしました。(写真は山上裕司さん)

この会議は、事前に課長職以上の方々全員に、「当社が解決すべき問題は何か」「それが問題だと思う理由は何か」「その問題を引き起こしている原因は何か」「原因除去のためにどのような方策が必要か」という4つの質問に対するアンケートに回答してもらい、その集計結果をもとに議論が始まりました。集計結果を私も見せてもらいましたが、各質問の意図に沿って冷静に書いておられる人もいれば、自分の日頃の思いや不満を感情的に書いておられる人もいます。これを元にどうやって話し合いをするのだろうと興味津々でした。

山上さんは、アンケートの記述内容から、まず「事実」を抽出する作業を参加者に求めました。書いておられる方の意見や信条や解決策ではなく、「確かにこれは会社で起こっている事実だな」とみんなが納得できるものを挙げていきます。会場のスクリーンにはプロジェクターを使って、マインドマップが映し出され、参加者が挙げていく「事実」を、枝分かれした項目として、どんどん追加していきます。

661-mindmap-thumb-200x114.jpgアンケートには課長職以上の21名全員が回答しています。その21名分すべてについての事実抽出が終わった時、スクリーンの中央には「起きている事実はなにか」という文字が書かれていて、そこから大きな枝から分かれた「組織」「システム」「製品」「人」というカテゴリーが作られ、さらにそこからサブカテゴリーの枝が作られたあとに、抽出された事実がすべて記述されているという、大きな放射状構造ができあがっていました。これで、今会社で起きている事実を、1枚の絵で見ることができるようになったわけです。

662-giron-thumb-200x150.jpg次のセッションは、この事実の一覧表から、どの事実とどの事実が連鎖しているかを、みんなで考えるというものでした。事実の連鎖を挙げていく作業を進めていく中で、ある方が、なぜ社員教育がうまくいかないのか、なぜ人材の育成がうまくできないのかについて、ホワイトボードを使ってループ図を描き始めました。もともと、マインドマップ上でも、「人」に関する事実が最も項目数が多かったこともあって、じゃあ、「仕事をきちんとやるにはどういう順番でやっていけばいいか、循環図を書いてみよう」ということになりました。

その前に、今までは社内の問題を中心に扱っていたので、社外の、つまり会社を取り巻く顧客、技術、市場はどういう状況になっているのかについても話し合いを行いました。

最後のセッションは、みんなで議論しながら循環図を作ることです(「システム思考」と一般的に呼ばれている技法です)。「仕事がうまく行えないのは、仕事の定義がきちんとできていないからではないか?」というところから出発して、「仕事の定義」→仕事を行うための「組織構造」→「必要な力量項目」→「力量の確保」→「仕事の質」という順番にループが描かれていきます。このループには、外からの要素も描かれます。例えば、「力量の確保」には、「世代交代」という要素が加わり、「仕事の質」には「システム化」「協力企業の質」といった要素が入ります。このループは最終的には「計画」にたどり着き、「計画」の矢印は「仕事の定義」につながって循環します。「計画」には、先ほど話し合った、会社を取り巻く「顧客・技術・市場の変化」が外からの要素として結びついています。

663-junnkannzu-thumb-200x150.jpgこの循環図の完成によって、自分たちの会社で起こっている事実をもとに、会社がどのような連鎖で回っているかを一望することができるようになりました。最後に山上さんは2つのやるべきことを述べます。「真っ先にやるべき課題はどれか?」「誰が推進してやるのか?」を決めて欲しいと。「誰が推進してやるのか」については、社長一任となりました。「誰が推進するか、そのメンバーは、来週月曜日に発表しますから、みなさん、週末はドキドキしてください(笑)」との社長のコメントがありました。その推進メンバーが、「真っ先にやるべき課題」を決めることになるでしょう。(この会議終了後に参加者全員が循環図に署名をしました。写真は最初に循環図に署名する社長さん)

まる1日会議に参加させていただきましたが、これはISO効果が出ていないと感じている組織にはぜひ必要な作業だと確信した次第です。この取材記事は来年のアイソス4月号(2010年3月10日発行)に掲載する予定です。
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ISO 50001のDISは来年1月末発行

ISO 50001(エネルギーマネジメントシステムの国際規格)の作成作業を行っているISO/PC242の会合が11月16日から19日までロンドンで開催された。このロンドン会議は、現在CD(Committee Draft;委員会原案)段階にあるISO 50001に対して、各国から寄せられたコメントを審議し、DIS(Draft International Standard;国際規格原案)へ進めるための文書案を作成することを主目的としていた。

ただ、このCDは、規格の適用範囲や用語の定義があいまいで整合性がとれていない部分があることや、要求事項の条文にshouldを使用(本来はshall)するなど、未成熟な部分が多々あった。このため、各国からCDに寄せられたコメント数は754にのぼり、基本的な部分でまだコンセンサスが得られていないことが明らかになった。そこで今回の会議では、適用範囲や用語の定義の明確化や条文の整合化をはかることに注力された。

また、規格全文27ページに対して、Annex(附属書)が15ページも占めていることから、Annexの肥大化が問題となった。そこで、要求事項の使い方自体を説明している部分は残すが、その実践的な運用について解説している部分はすべて省くことになった。これにより、日本がこれまで苦労して、CDのAnnexに入れてきた「A 4.3 ベースライン」「A 4.4 エネルギーパフォーマンスインジケータ」「A 6.1 監視、測定および分析」といった日本作成文が一挙に消えることになった。ただ、別途にエネルギーマネジメントに関するガイドライン文書を作成する案も出ていることから、日本の文案が復活する可能性は大いにあるそうだ。

DISは当初予定より少し遅れて、2010年1月末には発行される見込み。IS(国際規格)発行は、2011年にずれ込む可能性が大きい。
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