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2009年11月アーカイブ

誰もいない森で木が倒れた。
バサッと音がした。
それを「音がした」と言うか?

エイズ・コーディネーターとの対談の途中、返答に困った飯塚悦功さんが、禅問答のような話を相手に振ったそうです。

この話は、認知・認識というのは、絶対的なものか、相対的なものかってことを問いかけている。誰も見てないところで起きたことって、本当に「起きた」って言えるだろうか?

品質論というのは、相対的なものである。
絶対的な真実があって、見ようが見まいが、ちゃんと木は存在してるから、「倒れたんだ」と言ってもいいかもしれないけど、我々がビジネスをやって、取引を行う時には、取引の受け取り手が「良い」と言わなければ、良いことにはならない。
品質論っていうのは、そこから来ている。

上記のような話を含めて、飯塚さんの品質思想の原点となった体験談が今回のビデオに登場します。飯塚さんのへのインタビューは3時間半にわたって行われたのですが、このくだりが出てくる今回の8分間が一番話に熱気がこもっていたように記憶しています。

飯塚悦功プロジェクト第13回の映像です。




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昨日の【品質編】に続き、本日は【環境編】。この1年間の認証組織数を見ると、ISO 14001はISO 9001ほど落ち込みは激しくない。非JAB認定の認証数を含めると、むしろまだ伸びている状態だが、JAB認定だけに限定して集計すると、この1年でISO 14001もやはり減少していることがわかる。

日本適合性認定協会(JAB)がこのほど公表した2009年9月末におけるISOマネジメントシステム認証数のデータを元に、2008年9月末のJABデータと比較して、ISO 14001認証数をまとめてみた。

下図は、JAB適合認証組織数だけでなく、JABから認定されていない認証組織数も含めた国内におけるISO 14001認証数を、件数100以上の認証機関に限って掲載したもの。認証機関によって、伸びているところと落ち込んでいるところの差が激しい。2009 年9月末時点で、国内のISO 14001認証件数は全部で26,076件で、昨年同月末よりも340件増加している。PDFはこちらから。


654-nonJAB_EMS-thumb-550x647.jpg下図は、JAB適合認証組織数だけに限定して、かつ件数100以上の認証機関を対象に、2009年9月末現在の認証件数の多い順に並べたもの。こちらのほうが、非JAB認定を含めた前掲図よりも落ち込みは大きくなっている。2009年9月末時点のJAB適合の国内ISO 14001認証数は全部で20,529件で、昨年同月末よりも41件減少している。PDFはこちらから。
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日本適合性認定協会(JAB)はこのほど、2009年9月末におけるISOマネジメントシステム認証数のデータを公表した。これを元に、2008年9月末のJABデータと比較して、認証機関別の年間増減数を表にまとめてみた。本日はISO 9001に関するデータをアップし、明日はISO 14001に関するデータをアップする。

下図は、JAB適合認証組織数だけでなく、JABから認定されていない認証組織数も含めた国内におけるISO 9001認証数を、件数100以上の認証機関に限って掲載したものである。2009年9月末現在の認証数の多い順に並べている。左から順に、認証機関名、2009年9月末現在の認証組織数、2008年9月末時点の認証組織数、そして2009年分から2008年分を差し引いた件数が掲載されている。これを見ると、ほとんどの認証機関は昨年よりも件数が減っているが、中には結構伸びているところもあることがわかる。2009年9月末時点で、国内のISO 9001認証件数は全部で52,200件で、昨年同月末よりも1,159件減少している。PDFはこちらから。

645-nonJAB_QMS-thumb-600x853.jpg下図は、JAB適合認証組織数だけに限定して、かつ件数100以上の認証機関を対象に、2009年9月末現在の認証件数の多い順に並べたもの。こちらのほうが、非JAB認定を含めた前掲図よりも落ち込みは大きくなっている。2009年9月末時点のJAB適合の国内ISO 9001認証数は全部で39,734件で、昨年同月末よりも1,656件減少している。PDFはこちらから。

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11月1日に施行されたばかりの改正外為法(外国為替及び外国貿易管理法の改正)の講義を受講しました。11月21日にアムシック(審査道無風流)が主催したセミナーで、講師はUnity Gate(安全保障貿易コンサルティング)の坂内広幸さんです。

22年ぶりの改正によって役務取引規制、罰則、仲介貿易規制などが強化されるとともに、産業スパイ防止のための不正競争防止法の規制も強化されるなど、ホットで、かつきわめて重要な話を聞くことができました。また、コンプライアンス体制がまったくないか、あるいは不十分なために懲役や罰金などを受け、企業としては致命的な打撃を受けている事例がある一方、AEO認証を取得している企業のように、コンプライアンス体制がしっかりしていることが税関に認められれば、例えば輸出業者であれば保税地域をスルーできるし、輸入業者であれば日本に貨物が到着する前に通関手続きが完了でき、納税審査や検査が省略されるなどのメリットがあり、納期短縮、作業効率化、費用軽減をはかることができることを知り、まさにコンプライアンス体制いかんで天国と地獄の差が出ることに気づいた次第です。

一方、コンプライアンス体制の構築・運用については、顧客審査(買い手の会社が、例えば大量破壊兵器の製造に関与していないかどうかを自分たちでチェックする)などを除けば、QMSと非常に共通点が多いことが分かりました。また、法規制に照らし合わせながら、情報管理を厳格に実施する点についてはISMSの知見が生かせるのではないでしょうか。当日、講義終了後の質疑応答の際、坂内さんと参加皆との間で、そのようなマネジメントシステムとの共通点についても議論ができ、非常に有意義な1日となりました。
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仁義なき戦い

最近、東京・浜松町駅前ビルの国際貿易センタービル内にある「ブックストア談」という書店が「アイソス」を置くようになったという。当社から徒歩5分の最短距離にある書店なので、夕方チェックにうかがった。

まず、ビジネス雑誌の平立ての棚を見てみたが、ない。「まあ、業界専門誌だしなあ」と思って、雑誌書棚の背表紙を端からながめていく。しかし、ない。「談さんに、アイソス置くようになりましたんで〜」って言ってたあの大阪の取次営業マンはウソつきだったのか?

もう一度、平立ての棚を見る。「World Standard Import」という雑誌に目がとまる。こいつが、臭い。これは輸入家具・建築材料の雑誌だから、本来はビジネス雑誌の平立てにあるべきではない。インテリアとかライフ系の雑誌棚に並ぶべきものだ。このトンチンカンがあやしい。で、その雑誌を棚から取り上げてみると、あった、あった! その後ろに、「アイソス」が3冊隠れていた。まあ、World Standardという点では共通してるけどね。

もちろん私が、「アイソス」の下に「World Standard Import」を隠して、その場を立ち去ったのは言うまでもない。
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釜井秀夫さんとの30分

ISMSコンサルタントの釜井秀夫さんと30分ほど差しでお話をする機会を得ました。
「QMSと比較して、ISMSのおもしろさはどこにあるか?」と質問してみました。

同じプロセスを見る場合でも、ISMSは「情報」を見ているのです。作業と作業の継ぎ目にあたる箇所では、よく不具合が起きたりするのですが、ISMSは「情報」だけを追いかけていますから、シームレスに追いかけることができるのです。そのあたりがISMSのおもしろいところです。

釜井さんの言ったことを、私は正確に理解していないかもしれません。
ですが、「これはたまらなく、おもしろそうだ」と思いました。

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第2回カーボンフットプリント(CFP)普及連絡会が11月18日、東京・飯田橋で開催された。同連絡会では、まずCFP制度試行事業の進捗状況について、商品種別算定基準(PCR)への登録が67件になり、9月に認定された「うるち米」「菜種油」「衣料用粉末洗剤」(申請代表者:いずれもイオン)に加え、今回新たに「出版・商業用印刷物(中間財)」(同:日本印刷産業連合会)と「キャンデー」(同:カンロ)が認定され、合計5件のPCR認定が行われたことが報告された。

続いて、PCR認定事業者であるイオンと
日本印刷産業連合会から、それぞれの取り組み事例が紹介された。また、みずほ情報総研から、12月10日から開催される「エコプロダクツ 2009」のカーボンフットプリントコーナーについての説明があった。

このあと意見交換に入り、「今の制度では、最終消費財(B to C)ではない中間財(B to B)にはCFPのマークが付かないが、中間財に取り組む側としては、マークを付けて欲しい」という要望が委員から2件寄せられた。また、現在の仕組みでは商品1個当たりのCO2排出量(例えばポテトチップスだと1袋当たりのCO2排出量)が表示されているが、「面積当たり、あるいは重量当たりの排出量を表示することも検討してほしい。消費者も比較検討する際には、例えば100g当たりにいくらCO2が排出されているかが分かるほうが、違う重さの商品を比較する場合でも分かりやすいではないか」という意見も出された。これらの意見について、CFP普及連絡会委員長である稲葉敦氏(工学院大学教授)は「現行の制度ではそういうことになっているが、皆さんからの要望を強ければ、今後検討していきたい」と回答した。

CFP普及連絡会の次回開催日は12月21日の予定。
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ISO 50001(エネルギーマネジメントシステム規格)を審議する国際会議であるISO/PC242が11月14日からロンドンで行われていますが、アメリカが猛烈なチャージをかけているので、今回DIS(Draft International Standard 国際規格案)に進む可能性が高いとの情報が入っています。

また経済産業省は日本適合性認定協会(JAB)に働きかけて、すぐに認定認証制度の検討に入るよう申し入れるそうです。

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637-hiyoshi11-thumb-250x187.jpg情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)QMS委員会(青柳礼子委員長)主催によるQMS戦略セミナーが11月16日に東京で開催され、同委員会会員約50名が参加した。講師は日吉信晴さん(アムシック・パートナーコンサルタント/審査道無風流・家元)。テーマは『QMSに「磨きをかける」ための目の付けどころ ーQMSの「望まれる成果」とは何か プロセスアプローチを極める』。1時間半の講演後、30分間のフリートークが行われた。講演の骨子は下記の通り写真:日吉信晴さん)
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財団法人日本適合性認定協会(JAB)はこのほど、2009年9月末現在のISOマネジメントシステム認証件数の集計結果を発表した。本ブログでは、ISO 9001認証件数について昨年同月(2008年9月末)の認証件数との比較を行ってみた。図表にすると下記のとおり。
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これを見ると、全体の認証件数は前年比マイナス1,159件で、産業分野別に見ると建設がマイナス1,388件と大幅に減少し、全体の減少数を上回っている。一方、金属は前年より267件、ゴム・プラスチックは151件も増えている。このことから、産業分野によって認証需要は極端に違うこと、この一年の認証件数激減の主導は「建設」であったことは明らか。グラフ化すると下記のようになる。(なお、産業分野別の認証件数の総和は全体の認証件数よりも多い。これは、1つの認証で、複数の産業分野を登録する場合があるからである。また、全体の認証件数は、JAB認定分だけでなく、JABから認定されていない認証件数も含まれている)

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社宅からの眺め

20年前の2月。社命で東京勤務になりました。妻はまもなく3番目の子どもが生まれるので、先に私だけ川崎市の社宅に引っ越しました。引っ越した翌日は日曜日で、私は朝から荷物の整理を始めました。肉体労働だったので、すぐに体が温まり、やがて熱くなってきたので、窓を開けました。私の部屋は3階にあり、眺望はなかなかのものでした。その日は快晴で、空気は冷たく、澄んでいました。

作業の途中でふと窓から外を眺めた時、住宅群の屋根また屋根のずうーっと先にある薄い青緑色の山々の間から、頭の先だけちょこんと出した、白化粧の富士山が目に入りました。遠くのほうで物陰に隠れ、顔だけ出してこっちを見ている彼女を見つけたような気分でした。

おやまあ
なんて奥ゆかしい。
あなたはそんな所にいて
もしも私が見つけなかったら
どうする気だったのでしょう。
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JQA契約審査員の世界

審査機関と契約している審査員には、プロパー審査員(通常の企業で言うところの正社員)と契約審査員がいますが、日本の審査機関におけるプロパー審査員の占める割合は平均29%です(ISO 9001及びISO 14001審査員の場合)。つまり、プロの審査員の約7割は契約審査員ということになります(審査機関別のプロパー率は、アイソス12月号の58-59ページに掲載されています)。

例えば、日本最大規模の審査機関である日本品質保証機構(JQA)は、40社ほどのパートナー企業から契約審査員の提供を受けています。JQAは審査員個人とは契約しません(これはあくまでJQAの話で、審査員個人と契約する審査機関はもちろんあります)。審査員受託業務を行っているパートナー企業と契約して、そこから審査員を提供してもらっています。どの組織にどの審査員をいつ審査に向かわせるかはJQA側で決めることですが、契約審査員に対する審査手当はパートナー企業が支払います。契約審査員の手当はJQAが決めているわけではありませんから、同じJQAの審査を行っていても、どのパートナー企業と契約するかによって、契約審査員に支払われる審査手当の金額は異なります。

これまでJQAの最大のパートナー企業は、株式会社国際規格研究所(ISRI)でした。ですが、同社は10月1日付でISO関連セミナーを主軸としていた株式会社品質保証総合研究所(JQAI)と合併し、新会社の名称は株式会社品質保証総合研究所(JQAI)となりました。なので、現在のJQA最大のパートナー企業はJQAIです。JQAIと契約している審査員数は147名になっています。
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本日、カーボンフットプリント支援研修「LCA/PCR基礎講座」を受講しました。これはカーボンフットプリント日本フォーラム(9月14日設立、事務局:産環協)の会員向けサービスとして行われた第1回目のセミナーです。ちなみに私は個人会員です。加地靖氏(みずほ情報総研/環境・資源エネルギー部次長)の講義は、カーボンフットプリントの実施方法をコンパクトにまとめた解説で、実に分かりやすいものでした。自社製品のPCR(カーボンフットプリント制度商品種別算定基準)を割り出すのがいかに大変な作業であるかを痛感した次第です。

講演のあとに質疑応答に入り、講師に対して「建設業界はカーボンフットプリントに取り組まなくてもいいですか?」とか、「影響がどれくらい小さいければ、やらなくてもいいのでしょうか?」とかいった質問がありました。どこの世界でもこういった質問ってあるんだな、と思いました。
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JRCA講演会(川口会場) 速報

財団法人日本規格協会マネジメントシステム審査員評価登録センター(JRCA)主催によるJRCA登録審査員対象の講演会が埼玉県川口市の川口総合文化センターで11月10日午後に開催された。2,000人が入る会場がほぼ満席の状態だった。講演会の前半は椿広計氏統計数理研究所教授)が「品質マネジメントシステム構築への期待と信頼性確保について」、後半は中川梓氏(日本適合性認定協会〈JAB〉認定センタープログラムマネージャー)が「マネジメントシステムの有効性を審査する」をテーマにそれぞれ講演。講演内容の骨子は下記の通り。(大阪では11月4日にほぼ同じ内容の講演会が行われたらしい)
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アイソス12月号の特集は、米戸靖彦さん執筆によるISO 9004:2009の解説記事である。記事の中で、本論に入る前に米戸さんはこう述べている。

「本特集を始める前に一言。誰もだとは言わないが、一部の企業はISO 9001の認証の維持に終始するか、あるいは認証の返上も始まっている。ISO 9004を活用する機運が高まっているとはいえない。ISO 9001に基づく品質マネジメントシステムは顧客を満足させることで企業の価値を高めることができる潜在的な力を持っている。とはいえ、ISO 9001の認証の価値は最低限の要求内容を満たしているだけであり、その潜在的な価値を引き出すにはさらに何らかの経営努力が求められる。ISO 9001を超えるための行動には当然ながらやや複雑であり高度なマネジメントが伴う。ISO 9004はそれらのエッセンスをコンパクトにまとめている。さらに、ISO 9001品質マネジメントシステムを実施しているときに、時として生じる疑問に対してもISO 9004は答えを出している」

何らかの問題意識を持ってISOに取り組んでおられる読者諸兄にとって、米戸さんの記事は数多くの示唆を与えてくれるのではないか。

文体は作者自身の一部を表していると思う。米戸さんの文章の歯切れの良さと結論に至るまでのスピードの速さには、この人の「確信」が感じられる。米国やシンガポールにおけるエクソン化学での品質管理・TQM・MB賞などの指導で長年培った経験・知識が、今回の特集記事のバックボーンになっているのだろう。
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自分に染みついているもの

私の町には市民用に無料で開放されている卓球場があります。そこへ中学生の息子と一緒に行った時のことです。卓球場に入ると、卓球台の後に高校生らしき男の子たちが8人ぐらいベンチに腰掛けていました。彼らは卓球はせず、暇そうにデレッとすわったままおしゃべりをしています。ボールが卓球台の後ろに飛んだ時など、その子たちの足下に来るので、プレーの邪魔になっていましたが、仕方なく私たちは卓球を始めました。

その集団は、息子の背後にすわっていました。息子がラケットを空振りし、ボールがその集団のある子の足下に飛んだのです。するとその子は、ボールを掴んで、思いっきり遠くへ放り投げたのです。

息子があわてて、遠くのほうまで球を取りに走り始めた時、私は「どうしてそんなことをするんだ。きちんと手渡しなさい!」とその子を怒鳴りつけていました。と同時に、咄嗟に大声で怒鳴っている自分自身に驚きました。

怒鳴られた子は、明らかに敵意をむき出しにして、大きな目でこっちをにらんでいます。集団の真ん中にいるリーダーっぽい子がすぐにフォローに出ました。
「おい、おまえ。何かしたのか?」
「いや、ボールを返してあげただけだよ」
「なんだよ! なんにもしてないって、言ってるぞ!」
周囲の子どもたちも加勢に入ります。
「何勝手に切れて、怒鳴ってんだよ」
「ボール取ってもらったら、礼を言うのが筋だろうが」
騒ぎがどんどん大きくなります。
私は私で「ボールはきちんと相手に渡すのが礼儀だろうが」などと、ガラの悪い生活指導の先生のような口調でしゃべっています。自分は普段はおとなしいので、これも我ながら驚きでした。

しばらく、しょーむないやり取りが続きましたが、卓球は1時間の交替制になっていましたので、私は口論を打ち切って退去しました。
卓球場を去る私と息子の背後から、彼らの罵声が飛んできました。
「帰れ、帰れ、もう二度と来るな!」
「あー、これでせいせいするよ」

私は、事務所の受付で卓球終了のサインをしながら、「どうしてスズメバチの巣をつつくようなマネをしたんだろう」と考えていました。従来の私なら、あんなトラブルは避けて、さっさと卓球を途中で切り上げて帰ったはずです。しかも、あんな自分よりも力のありそうな高校生の連中を相手に怒鳴るなんて。

卓球場から自宅へ戻る車の中で、私は思い当たりました。「そうかあ、野球だな」と。私は、あの子がボールをあらぬ方向へ放り投げた瞬間、肉体闘争的にいかに不利かなど何も考えず、即座に注意していました。なぜでしょうか。少年野球でいつも子どもたちを相手に、何かまずいプレーをしたり、問題ある行為をした時は、即座に注意しているから(実際は怒鳴っているのですが)だと思います。子どもはあとで注意しても効果がありませんから、その場ですぐに注意します。それを毎週やって身に染みついているので、今回も条件反射的に出てしまったのでしょう。なんとまあ。


でも、この身に染みついた習慣は大切にしたいと思うのです。私が、いくら頭の中で、清いことを考え、教育指導やしつけに関する知識をたくさん知っていたとしても、日々何らかの行動を習慣化していないと、咄嗟の時には何にもできません。私の今回取った行動は、たぶん教育的には全然ダメでしょう。ですが、そのダメさ加減は、黙っているよりはマシだったと思います。それに、今回の出来事は私や息子にとってものすごく不愉快でした。たぶん相手の高校生にとっても。だとしても、この出来事は、起こらないよりは、起こったほうがよかったと考えているのです。
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あるISO推進者の会合で、QMSに関する議論が行われました。その会合では事前に会員からQMS活動に関する疑問点について意見を求め、その集計結果も発表されたのですが、その中で「プロセスアプローチ」について、次の3つの問題が挙げられました。

1. 組織でプロセスをどのようにセットアップすればいいのか? 迷っている。
2. 実業務組織と認証審査用に用意されたプロセスが一致していない(インプット・アウトプットなど不整合)。
3. 現状の組織運用で仕事が進められているので、プロセスという用語はマッチせず審査用と考えている。

私もその会合に参加していたのですが、この3つの問題点を見て、特に1番目が引っかかりました。組織は仕事をしているわけですから、当然すでにプロセスがセットアップされていて、動いていると思うのです。なので、「組織でプロセスをどのようにセットアップすればいいのか?」と悩むというのは、たぶん、なにか「ISO独自のプロセス」を想定しておられるのではないかと。

そういう「ISO独自のプロセス」を想定してしまうと、当然そのプロセスによる仕組みは、普段の実務のプロセスと乖離してしまうわけで、2番目の問題である「実業務組織と認証審査用に用意されたプロセスが一致していない」ことになるでしょう。

だったら「ISO独自のプロセス」は審査用のプロセスと考えればよいということになり、3番目の問題である「現状の組織運用で仕事が進められているので、プロセスという用語はマッチせず審査用と考えている」に行き着くのでは。

この会合である方が「うちでは『プロセス』という言葉は使わず、『工程』と言っている。ISO用語は一切使っていない」と発言されました。「単に表現を変えただけではないか」と思ってはいけないと思います。ISO事務局が社内の人間に「このプロセスをどうセットアップすればいいのか悩んでるんだが・・・」と言ったらみんな引いてしまうでしょうが、「この工程をどう段取りすればいいのか悩んでるんだ」と言えば、「そこはこうすればいいんじゃない?」と相手も何らかの反応を見せてくれる可能性があると思います。だって、相手に理解できる言葉で事務局の人がしゃべっているから。
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エネルギーの大手ユーザーでありながらISO 14001をとっていない組織がたくさんあることが、環境省東京都による温室効果ガス(GHG)の検証審査で明らかになっている。たとえば、ビルのオーナー。彼らの中には「私たちはテナントを貸しているだけ。何の環境影響も出していない」という意識の人が多い。実際は大量のエネルギーを使っているので、GHGの削減義務の対象者であり、省エネ法の対象にもなる。

省エネ法には報告義務があるが、その報告書の数値とGHG検証で明らかになった数値とが、食い違うことが多々ある。省エネ法の報告は誰も厳密に検証しないからだ。GHG検証で、そういったことが是正されてきているが、検証を受けるだけでは、ISO未認証組織にとって、将来にわたってどういう仕組みでGHGをを含めた環境負荷を低減していけばいいのか、なかなかわからないと思う。

こういった大口ユーザーには、ISOマネジメントシステムの導入をお願いしたいところだが、GHG検証審査員の話によると、「ISO 14001を導入するなら、エネルギーという環境側面のメッシュを細かくして仕組みを構築・運用したほうがいい」とのことだ。あるいは、2010年末か2011年初に発行予定のISO 50001(エネルギーマネジメントシステム規格)の導入も検討してほしいと思う。
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小柴昌俊氏の来校講演

杖をついたご老人が壇上に上がり、ぼそぼそと聞き取りにくい声で講演を始めました。聴講したうちの娘と妻はすぐに眠りに入り、二人とも、講演終了の拍手で目が覚めたそうです。講演のあと、質疑応答に入り、2名の学生が質問をしました。

生徒A:「由美かおるが好きだと聞いたのですが」
講師:「由美かおるが僕のことを好きらしいんだよな。よく間違われるんだけど」
(場内笑い)

生徒B:「趣味はなんですか?」
講師:「寝ながら音楽を聴くことです」
生徒B:「じゃあ、僕とおんなじですね」
(場内笑い)

娘の高校に小柴昌俊氏が講演に来られ、保護者として妻も聴講したのですが、妻子ともども講演後の質疑応答の時しか起きておらず、ゆえに皆さんには、これだけのことしかお伝えできません。
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