「夏休みもあと1カ月かあ」
と悔しがる日
SSM(トラブル知識の構造化モデル)開発者の田村泰彦さんと同氏の元師匠・飯塚悦功さん、さらに工場丸ごとSSMにハマッているダイキン工業滋賀製作所の個人的ファンとして、10月2日(金)午後東京開催、参加費2,625円のお金無執着シンポジウム「SSMが実現する新しいトラブル予測・未然防止の世界」はイチ押しです。
冒頭、品質立国の切り札として、SSMの学問的ベースである「構造化知識工学」を飯塚さん(東京大学特任教授)が解説します。飯塚さんというと「ああ、ISO 9000の・・・」というイメージが強いですが、同氏の学問的本領は構造化知識工学にあります(同分野の著書を出しておられないので、品質関係者においてさえあまり知られていませんが)。
続いて、SSM開発者の田村さん(構造化知識研究所代表取締役)のプレゼン。品質手法の開発者自身から話を聞く機会というのは、人生でそう何度もあるものではありません。50年後には、若い品質管理者の間で「いろんな国で普及しているSSMっていうのは、どうも日本発らしいよ」と言われることでしょう。同世代の人の優れた技術を、同時代に評価してください。
このあと事例発表で3社(ダイキン工業、東芝テック、パナソニック)の取り組みが紹介されますが、この中で私が取材して知っているのはダイキン工業滋賀製作所(エアコン工場)です。ここは業務改革の柱にSSMを置いており、例えば圧縮機設計で得た構造化知識が、空調機構造設計でも活用できるなど、部門間での「知識のジャンプ」を経験し始めたので、工場内が沸き立っていました。
最後は、松坂ユタカさん(構造化知識研究所執行役員)によるSSMの導入解説。この人は、元ジヤトコのモノづくり革新推進室主管でSSMの推進経験者。ジヤトコを去る前にお会いした時、「ダイキン工業さんの取り組みを見るまでは、うちがSSMでは日本一熱心だと思っていた」と言っておられました。
本シンポジウムの案内・申し込みなどはこちら。
以下は本ブログに掲載されたSSM関連記事です。
2008年10月11日「ダイキン工業のSSM」
2008年10月23日「日産自動車のSSM」
2008年11月28日「Vantage Point 固有技術の問題」
2009年2月7日「飯塚悦功プロジェクト 5」
月刊誌「アイソス」に掲載されたSSM関連記事は下記の通り。
2008年5月号掲載:田村泰彦氏インタビュー記事
「SSMで不具合発生メカニズムを解明 ~不具合の知識を構造化し未然防止のために再利用する~」
2008年10月号-2009年3月号連載:SSMに関する解説と事例紹介など
「予防処置の最終兵器「SSM」~基礎理論とその実践~」
今、アイソス9月号の特集「儲かるISO事務局のコツ」を編集しているところです。今回の特集のメインは、横山吉男さん(株式会社テーガル社長)の寄稿です。
この記事は、まず読者に「事務局の12大機能」(分析力、展開力、フォロー力、計画実行力、変更力、提案力、企画力、問題発見力、目標設定力、情報収集力、変化察知力、品質専門知識)について自己評価をやってもらい、そこで自分の組織のQMSの弱点や課題を発見し、12大機能に対応した100近いQ&A形式の提案の中から、その弱点や課題に対応した部分を読み込み、そこで得た知見を検討・実施したあと、最終的には100近いQ&Aに対応した成熟度評価表で自己評価を行うというストーリーになっています。文字数5万字、ページ数は30ページを超える、単独寄稿としては異例のボリュームです。
これは、読者が自己評価を行ったあと、自分の関心のあるところだけを読んでいくというインデックスタイプの記事です。最初から順番に読んでいくというより、自己評価をやったあとは、関心のあるところだけを引いていくという辞書的な読まれ方をすると思います。かなり「永久保存版」的。