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2009年7月アーカイブ

7月31日

歳を忘れ
「夏休みもあと1カ月かあ」
と悔しがる日
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ドンの引退

490-nisitani-thumb-250x327.jpgISOマネジメントシステム業界のドン・西谷徳治さんが引退した。

審査機関・日本検査キューエイ株式会社の社長時代に審査機関とのM&Aを3件手がけた。それまでは日本で審査機関のM&Aなんてできるわけがないと誰もが思っていた。2002年1月、北米KPMGのISO業務をBSIが買収し、BSIは北米でISO認証件数トップになった。その余波が日本にも訪れ、BSIとKPMGのM&Aの話が持ち上がったがうまくいかなかった。そのあと2006年4月になって、日本検査キューエイとKPMGのISO審査業務が事業統合。法律専門家であり、過去に民間企業の社長経験もある西谷さんが経営手腕を見せた。そのあと、2件のM&Aが続く。

日本の審査機関の会議体であるJACB(日本マネジメントシステム認証機関協議会)の代表幹事を二度務め、ISMS審査機関の会議体であるJISR(情報マネジメントシステム認証機関協議会)の代表幹事も務めた。日本検査キューエイの社長から会長になった時、「公職に尽力する」との発言があったが、その言葉通り、今年4月、両協議会の代表幹事を兼任しつつ、両機関の組織統合を実現させた。

やるべきことをやり終えた西谷さんは、7月29日のJACB総会で代表幹事の任期を終えた。日本検査キューエイでも会長から相談役になった。JACB総会の懇親会でお会いしたが、始終、笑顔満面だった。
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2,625円でSSMに遇う

SSM(トラブル知識の構造化モデル)開発者の田村泰彦さんと同氏の元師匠・飯塚悦功さん、さらに工場丸ごとSSMにハマッているダイキン工業滋賀製作所の個人的ファンとして、10月2日(金)午後東京開催、参加費2,625円のお金無執着シンポジウム「SSMが実現する新しいトラブル予測・未然防止の世界」はイチ押しです。

冒頭、品質立国の切り札として、SSMの学問的ベースである「構造化知識工学」を飯塚さん(東京大学特任教授)が解説します。飯塚さんというと「ああ、ISO 9000の・・・」というイメージが強いですが、同氏の学問的本領は構造化知識工学にあります(同分野の著書を出しておられないので、品質関係者においてさえあまり知られていませんが)。

続いて、SSM開発者の田村さん(構造化知識研究所代表取締役)のプレゼン。品質手法の開発者自身から話を聞く機会というのは、人生でそう何度もあるものではありません。50年後には、若い品質管理者の間で「いろんな国で普及しているSSMっていうのは、どうも日本発らしいよ」と言われることでしょう。同世代の人の優れた技術を、同時代に評価してください。

このあと事例発表で3社(ダイキン工業、東芝テック、パナソニック)の取り組みが紹介されますが、この中で私が取材して知っているのはダイキン工業滋賀製作所(エアコン工場)です。ここは業務改革の柱にSSMを置いており、例えば圧縮機設計で得た構造化知識が、空調機構造設計でも活用できるなど、部門間での「知識のジャンプ」を経験し始めたので、工場内が沸き立っていました。

最後は、松坂ユタカさん(構造化知識研究所執行役員)によるSSMの導入解説。この人は、元ジヤトコのモノづくり革新推進室主管でSSMの推進経験者。ジヤトコを去る前にお会いした時、「ダイキン工業さんの取り組みを見るまでは、うちがSSMでは日本一熱心だと思っていた」と言っておられました。


本シンポジウムの案内・申し込みなどはこちら

以下は本ブログに掲載されたSSM関連記事です。
2008年10月11日「ダイキン工業のSSM」
2008年10月23日「日産自動車のSSM」
2008年11月28日「Vantage Point 固有技術の問題」
2009年2月7日「飯塚悦功プロジェクト 5」

月刊誌「アイソス」に掲載されたSSM関連記事は下記の通り。
2008年5月号掲載:田村泰彦氏インタビュー記事
「SSMで不具合発生メカニズムを解明 ~不具合の知識を構造化し未然防止のために再利用する~」
2008年10月号-2009年3月号連載:SSMに関する解説と事例紹介など
「予防処置の最終兵器「SSM」~基礎理論とその実践~」

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今、アイソス9月号の特集「儲かるISO事務局のコツ」を編集しているところです。今回の特集のメインは、横山吉男さん株式会社テーガル社長)の寄稿です。

この記事は、まず読者に「事務局の12大機能」(分析力、展開力、フォロー力、計画実行力、変更力、提案力、企画力、問題発見力、目標設定力、情報収集力、変化察知力、品質専門知識)について自己評価をやってもらい、そこで自分の組織のQMSの弱点や課題を発見し、12大機能に対応した100近いQ&A形式の提案の中から、その弱点や課題に対応した部分を読み込み、そこで得た知見を検討・実施したあと、最終的には100近いQ&Aに対応した成熟度評価表で自己評価を行うというストーリーになっています。文字数5万字、ページ数は30ページを超える、単独寄稿としては異例のボリュームです。

これは、読者が自己評価を行ったあと、自分の関心のあるところだけを読んでいくというインデックスタイプの記事です。最初から順番に読んでいくというより、自己評価をやったあとは、関心のあるところだけを引いていくという辞書的な読まれ方をすると思います。かなり「永久保存版」的。

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8月28日にISO 50001シンポ

ISO 50001(エネルギーマネジメントシステムの国際規格)の策定に関するシンポジウムが財団法人エネルギー総合工学研究所主催で8月28日、東京・経団連ホールで開催される。昨年2月にプロジェクトコミティとしてPC242が新設され、ISOでエネルギーマネジメントシステムの国際規格の作成作業がスタートしたが、今回のシンポの主催者は同規格の国内審議団体であり、規格作成作業の国内事務局でもある。

ISO 50001は現在CD(委員会原案)を各国メンバーに回付中の段階であり、11月に開催されるロンドンでの会合でCDに寄せられた各国のコメントを議論し、DIS(国際規格案)ヘのたたき台を作成する予定。今後の予定は、年内にDIS発行、来年9月にFDIS(最終国際規格案)、来年末にIS(国際規格)発行の見込みである。今回のシンポは規格案作成に向けて、日本の対応を議論をする目的で開催されたもの。

規格自体はまだCDの段階なので、細かい字句の表現などに拘泥する必要はなく、規格作成の背景と、規格構成及び大まかな骨子を理解しておけば十分である。むしろ今回のシンポは、ISO 14001及びISO 9001という既存のマネジメントシステム規格との関係の講演、省エネルギー法との関係の講演のほうにおもしろい情報がありそうな気がする。ISO 50001は末番号の1が示すように、認証の仕様書である。この規格による認証を取得するのは、ISO 9001/14001の認証取得済み組織が大半を占めることはまちがいない。当然、既存のマネジメントシステム規格との両立性あるいは統合化が認証組織の課題になってくるだろう。

ISO 50001については西尾匡弘氏(産業技術総合研究所・エネルギー社会システムグループ長)、ISO 14001との関係については寺田博氏(IMSコンサルティング取締役)、ISO 9001との関係については平林良人氏(テクノファ代表取締役)、省エネルギー法との関係については石原明氏(省エネルギーセンター常務理事)がそれぞれ講演を行う予定。

シンポ開催のお知らせ及び参加申し込みURLはこちら

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あるJAB認定審査員との会合

あるJAB認定審査員の方に会いしました。この方は自分なりに確信を持って認定審査を行い、ある機関を認定一時停止させた経験がある人物です。こういう人は通常、審査機関から嫌われます。なので、この人による認定審査を忌避してくる審査機関が増えます。すると、この人のJABにおける仕事がなくなり、やめざるを得なくなります。

同じ審査機関を、この人ではなくて別の認定審査員が審査したら、認定一時停止にはならなかったとするなら、JABの認定審査にバラツキがあることになり、JABのマネジメントに問題があることになります。一方、認定審査員に対しては、この程度のバラツキは、認定基準・手順の内容からして当然起きるべき話であるなら、その基準にのっとって審査する審査員に責任は問えませんが、認定基準・手順から逸脱してその人が認定審査を行い、その結果認定一時停止が起きていたとするなら、その人の業務執行責任が問われることになります。ただ、「別の認定審査員が審査をしていたら、どうなっていたか」なんて、誰にも分かりませんし、私がお会いした方の認定審査は実際はどうだったのかというのも、部外者の私には分かりません。

認定機関は通常、受審組織と直接関係を持つことは、まずありません。ですから、受審組織の方々にとっては、こういう話は「関係ない」と思うかもしれません。ですが、審査機関である「子」は、認定機関である「親」をまねるものです。親と同じことをして、万が一親から「こんなことをしてはダメじゃないか」と指摘されても、「でも、おたくも同じことをやってますよ」と答えればいいからです。なので、審査機関に所属する審査員がメジャーな不適合を審査で出すことは、前述したJAB認定審査員の方と同様、「清水の舞台から飛び降りる」ことです。自分の生活、今後の身の振り方を賭けなければなりません。

認定審査や認証審査の「潔癖性」は今のところ、制度や基準・規格では尻ぬぐいしてくれないので、究極的には個人の「清水的決意」に頼っている部分があるでしょう。
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ばっちこ〜い

「ばっちこ〜い」
この言葉が国語辞典に載っているのを見たときは感動しました。


ばっちこ〜い
《野球》野球の守備をしている際、野手がバッターに向かって威嚇(いかく)する言葉。(愛媛県・中3・男)


国語辞典といっても、「みんなで国語辞典! これも、日本語」(大修館書店)という、既存の国語辞典に掲載されていない言葉を掲載した国語辞典です。出版社が公募した「言葉」をまとめた本で、応募作11万点の中からユニークなもの1,300点を選んで掲載しています。

その中の1つが、この「ばっちこ〜い」。確かに、既存の国語辞典には載ってなさそう。野球をやってない人でも、グラウンドの近くで野球観戦をしたことがある方なら、野手が「ばっちこ〜い!」と叫んでいるのを聞いたことがあるのでは。もちろん、この言葉を使うチームと使わないチームがあります。ちなみに「ばっち」というのは「バッター」のこと、だと思います。広辞苑に載っていないので、確信を持っては言えませんが。

少年野球でも使われる言葉ですが、うちのチームでは使っていません。この言葉の替わりに、例えば三塁手だったら「サードこい! サードこい!」とバッターに向かって言います。これは「サードへ打ってこい! 俺が取ってるやるから!」といったニュアンスです。

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JQAIと連載打ち合わせ

ISOセミナーハウスであり、日本品質保証機構(JQA)の大型審査パートナーでもある株式会社品質保証総合研究所(JQAI)を、秋以降のアイソス連載記事の打ち合わせのため、恩田昌彦・アイソス編集長と一緒に訪問しました。

JQAIでは「内部監査 変革への挑戦 〜内部監査員のスキルアップを目指して〜」(QMS・EMS共通)というセミナーコースを実施しており、好評を博しています。このコースは、すでにISO認証を取得している組織で内部監査員を経験している方を対象に、内部監査の力量を一層向上していただくために実施しているものです。また、アイソスという雑誌も、法人購読者(アイソス読者は3割が個人、7割が法人)のほとんどは、認証取得済み組織に勤務する内部監査経験者です。では、アイソスでこの人気コースの内容を連載で紹介してみてはどうだろう? ということで、意見交換の場を持ったのでした。予定通り準備が進めば、アイソス10月号から連載が始まります。

(写真左から、打ち合わせに対応いただいたJQAIの水野一彦・代表取締役社長、原田充裕・セミナー開発部長、酒井一彦・取締役営業部長)


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東京ビックサイトで7月10日に開催された東京国際ブックフェア専門セミナーの目玉「新しい雑誌ビジネスを探る 〜ユーザーニーズはここにある〜」を聴講したので、ここにその内容の一部を紹介する。討論会はパネルディスカッション方式で、参加者は4人(嶋浩一郎氏/博報堂ケトル・クリエイティブディレクター兼編集者、丸山信人氏/インプレスホールディングス・プロデューサー、鮎川尚史氏/角川グループパブリッシング・経営管理本部事業推進グループ係長、梶原治樹氏/扶桑社・デジタル事業推進チームマネージャー兼経営企画チーム)。この中で嶋浩一郎氏の話が突出しておもしろかったので、同氏のプレゼン内容に絞って、その骨子を紹介する。

雑誌メディアのすごさ その1
メディア別に情報の流れを見ると、最初に雑誌や新聞で情報が生まれて、その情報がTVで放映され、さらにそれがWebで拡大するという構図だ。TVの内容は、雑誌や新聞ネタが多いし、Webのブロガーが書いている内容はTVネタが多い。つまり、雑誌は、いろんな情報の元になっている。

雑誌メディアのすごさ その2
メディアは「欲望の開発装置」って言われるけど、その欲望を一番最初に作っているのは、みんな雑誌。「コギャル」も「公園デビュー」も、みんな雑誌から生まれたコトバ。つまり、雑誌がコトバを生み出し、それをTVなどが取材して話題になり、それをターゲットにした商品開発が行われるという順番だ。雑誌のコトバが元で、生活スタイルが生まれ、市場ができるのだ。

雑誌メディアのすごさ その3
雑誌の持つ「多様性」はすごい。例えば、「もつ鍋」をネットで検索すると、第一位にランクされるお店は、本当に一番うまいのか? 50番目に出てくるお店の「もつ鍋」が結構うまかったりするわけだし、この順位っておかしくないか。だいたい検索する場合、1ページ目に出てくる内容しか見ないだろう。すると情報の寡占化が起こってくる。雑誌はそんなことはない。編集者の視点で自由に報道できる。

ネットは情報を広げるメディア
ネットから情報は生まれない。ネットは、情報を広げるのに適したメディアだ。だから、雑誌のバリューを、ネットを使って拡散することが可能だ。例えば博報堂では、発刊50周年を記念した「サンデー×マガジン」や、日本一有名なサラリーマン「島耕作の社長就任式」を企画したが、TVのCMを一切行わず、ネットだけを使ったが、大きな反響を呼んで大成功だった。

雑誌記事とネット記事との違い
雑誌は発見のメディアであり、ネットは検索のメディアだ。雑誌は、限られたターゲットだけが分かる記事でよい。若い女性向けの雑誌なら、若い女性にしか分からない、思いっきりエッジの立った記事を書けばよい。しかし、ネットではそうはいかない。ネットの読者は、雑誌ターゲットの読者よりもかなり幅広い。できるだけ一般的な表現を使わなければならない。

携帯電話に注目せよ
個人から強制的にお金を徴収できるのは税務署と電話会社だけである。携帯電話で課金されたお金は、間違いなく徴収できる。それに月200〜300円程度の課金なら、誰もあまり気にかけずに支払ってくれる。それと最近、携帯電話のタッチパネル化が広まっており、テキストデータをPDFにして配信されたものがスムーズに読めるようになってきた。携帯コンテンツで稼がない手はないだろう。それに文字フォントやレイアウトなどにこだわる編集者も、雑誌のフォントやレイアウトをそのまま生かしたPDFなら、抵抗なくデジタルの世界に入っていけるのではないか。また、携帯市場=若者市場と思ってはいけない。キンドルユーザーの70%は40代以上なのだから。

7月10日、東京ビックサイトで開催された東京国際ブックフェア専門セミナーの1つである「雑誌のデジタル進化は可能か? 〜新しいビジネスモデルの構築〜」を聴講した。講師は日本雑誌協会デジタルコンテンツ推進委員会委員長の大久保徹也氏(集英社雑誌販売部部長)。講演概要は下記の通り。

1997年から下降続ける雑誌業界
雑誌出版の現状は、雑誌販売・雑誌広告共にその売上は1997年をピークに下降を続け、1997年に2兆円だった総売上が2008年には1兆5千億円まで減少している。この下降現象は、携帯電話・ゲーム機・PCなどを出力機とするメディアのデジタル化の影響が大きいと考えられる。


今後の雑誌デジタル化を予測する角川発言
出版社のデジタル化への取り組みについては、2007年が「デジタル元年」と言われている。この年、出版社独自では「小学館SOOK(2008年9月終了)」「講談社MouRa」、IT企業との連携では「リプリカ」「グラムメディアジャパン」「ヤフー XBRAND」「MSN マガジンサーチ」などの取り組みが行われた。翌年11月には、日本雑誌協会と国際雑誌連合(FIPP)との共催によるアジア太平洋デジタル雑誌国際会議が東京で開催されたが、同会議で角川グループホールディングスの角川歴彦会長兼CEOが、日本における今後の雑誌のデジタル化の方向性を示す重要なスピーチを行った。骨子は次の通り。

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◇角川歴彦氏スピーチ

2011年にはテレビ放送がデジタルに完全移行し、NGN(次世代ネットワーク)が本格化され、雑誌、書籍、映画、音楽、ゲームなどのコンテンツはすべてデジタル化され、ネットを通じて配信されるだろう。その本質は「チープ革命」(ネットを通じて、タダ同然でさまざまな情報やコンテンツが入手できるようになること)だ。

NGNの具体的なイメージは「土管」だ。デジタルマスター化されたさまざまなコンテンツが大容量の高速通信網という「土管」を通って、NGN対応のメディア、すなわちテレビ、携帯電話、PC、ゲーム機などに配信される。

このような環境の元で必要とされるのは、「新たな成長モデルの創出」と「イノベーション」だ。具体的には雑誌や書籍などのコンテンツのデジタル化とデータベース化を進めると共に、それに対応した顧客データベースも構築しなければならない。また、新しい高度出版人材(Wikiリテラシー)の育成も重要である。

このようなプラットフォーム作りには、出版業界を挙げて取り組まなければならない。その上で、編集や営業で競争すればいいことだ。▼

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広告モデルの限界
とにかく、これまで出版社が実施してきたネットを使った取り組みは、ほとんどが広告モデルだ。コンテンツではお金が取れていない。リーマン・ショック(2008年9月)以来、欧米でもネットによる広告ビジネスは大不況に陥っているし、日本でも広告モデルだけでは限界である。

雑協がデジタル・プラットフォーム事業開始
そこで、この点を何とか打開すべく、2009年1月に日本雑誌協会の常設委員会として「デジタルコンテンツ推進委員会」が発足、翌月には総務省によるICT利活用ルール整備促進事業に応募して採用された。これから入札段階に入るが、入札が決まれば、政府予算の支援で「雑誌コンテンツのデジタル・プラットフォーム」整備・促進事業を開始することになる。

3つの課題「著作権・フォーマット・商売」
この事業で実施したい雑誌コンテンツデジタル化には、3つの課題がある。第一に著作権事情をクリアすること(統一契約書の作成、業界ルールの策定など)、第二にデータのフォーマット(PDFやXMLなど)を統一し、デバイスフリーの中間フォーマットを作成し、それをデータベース化すること、第三にデータ化したコンテンツをどのように商売にするか(少額課金制度、専用デバイスの作成、国際化への対応など)。

キンドル上陸前に!
特に、「アマゾン キンドル」(電子ブックリーダー)が日本に上陸する前に、何とか専用デバイスを作りたいと考えている。

コンソーシアムで実証実験
総務省の予算が取れるか取れないかに関わらず、このビジネスモデル検討のために8月1日、「雑誌コンテンツ デジタル推進コンソーシアム」を設立する。ここで2年間の実証実験を行う予定だ。皆さんもぜひ参加いただきたい(ただし、参加できるのは日本雑誌協会会員のみ)。

求む、天才!
デジタルコンテンツ推進委員会の仕事は、この新しいビジネスモデルを創造するためのべース作りまでだ。そのあとの、デジタルコンテンツの面白い見せ方は、編集者・クリエーター・プロデューサーのアイデアと力の見せ所になる。求む、天才!(了)
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小四の夏

小四の今頃です
学校で水泳大会がありまして
同じクラスの女の子が平泳ぎで優勝しました

水しぶきを上げながら
シャカリキに泳ぐ後続を尻目に
その子は
ゆっくりした動作で
清漣に水を切って泳いでいました


その泳ぎを見て
急に切なくなりました

「あいつ、お寺の近くに住んでるんだって」
転校生だったので
男友達もそれくらいのことしか知りません

水泳大会が終わって帰宅すると
近所のお寺に向かいました
寺周辺の住宅の表札を
一軒ずつ見て回り
その子の名字を探しましたが
見つかりません
あきらめて家に戻りました

もし、表札が見つかっていたら
私は玄関から声をかけ
出てきたその子に
「きれいな泳ぎだったね」
とでも言う気だったのでしょうか
わかりません

その子に焦がれたのはその日だけでした

翌日にはもう
男友達とだけ遊ぶ
昆虫採集とプールと野球のことしか考えていない
典型的な当時の小学生に戻っていました
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おっ! ガンダムだ

東京ビックサイトの展示会の帰り
モノレールで新橋に戻る途中
機動戦士ガンダムを見ました

「おっ! ガンダムだ」
と車中の中年ビジネスマン
「けっこう、デカイっすね」
と応える部下らしい若い男

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飯塚悦功プロジェクト第9弾の映像を掲載します。
タイトルは「医療に品質管理の手法導入」です。

なぜ医療分野に品質管理の手法を導入することになったのか。それは病院での事故が多発し、何とか医療の安全・安心を確保できないか、という思いからでした。病院に対して、主に工場などで活用されていた品質管理の手法を導入するだけで、医療安全・安心の底上げができる--そういう確信のもと、この取り組みは始まりました。

主な手法は2つ。1つはPCAPS(患者状態適応型パス)。これは患者の状態に応じて、どのような対応をすればよいかを示す技術コンテンツです。もう1つは、QMS-H(Quality Management System for Healthcare)。病院がどのような品質保証体系図になっていて、どのような業務プロセスで動いているかを示すQMSモデルです。

これは数年がかりのプロジェクトで、現在も進行中です。このプロジェクトは、医療関係者だけでなく、社会全体で取り組むべき課題であるということで、東大の飯塚研究室の講座名も「医療社会システム工学」という名称になっています。

今回の編集では、テロップ入力を娘(中尾朱里)に手伝ってもらいました。
では、YouTubeに掲載した映像をご覧ください。





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逢い引き

当家のピー(メスの柴犬)の恋人が亡くなりました。
ご近所に住むリキ(オスの雑種犬)です。

私がピーとリキの逢い引きを目撃したのは
もう10年くらい前です。
あたりがまだ薄暗い早朝の庭で
二人はおしりを合わせてたたずんでいました。

二人とも庭で飼われている犬です。
その日は私の庭に二人ともいました。
リキは得体の知れない力を手に入れ、
自宅から脱走したみたいです。

「おやおや」と私は縁側から、
至近距離で眺めていましたが、
二人にとって私は眼中にないようです。
それにしても長い行為でした。
いつから始まったのかは知りませんが、
私が見ている時間だけで10分は過ぎています。

隣家の小学生の女の子が、
ポストに入っている新聞を取りに、
パジャマ姿で出てきました。
二人を見つけて、
「これ、何してるの?」
と聞いてきました。
これ以上はまずいな、と思いました。
「悪いけど、ここまでネ」
そう言って、箒でリキの背中をポンポンとたたきました。
最初はしぶっていましたが、やがてピーと離れ、
自分の庭に帰っていきました。

その日の夕方、すぐに獣医さんのところへ。
ピーに避妊手術を施してもらいました。
翌日、病院にピーを引き取りに行くと、
笠形の首輪(エリザベスカラー)を付けていました。
手術の縫合部を嘗めたり噛んだりしないようにです。

そのエリザベスカラーを付けて散歩に行った数日間、
ご近所のいろんな方から、カラーを付けてる訳を聞かれました。
事の顛末を話すと、
「なんで、女ばっかり苦労しなくちゃならないんだろうね」
と不満を述べる女性、
「男ってほんと、やりっぱなしで逃げていくんだから」
と男全般を恨む女性、
「どこのオスですか?」
と相手を特定したがる女性、と反応さまざま。
(男性の反応は一般的でおもしろくなかったので割愛)

中でも印象に残っているのは、ある中年女性との会話でした。
「ピーちゃんは手術の後、食欲落ちなかった?」
「ええ、手術した翌日は、ほとんど食べませんでしたね」
「でしょう? 分かるわ」
「ということは、お宅のワンちゃんも手術を受けたんですか?」
「いいえ、違うわよ。私がそうだったから」
「・・・・・・・・」

ご近所では、ちょっとスキャンダラスな男だったリキ。
冥福を祈るぜ。
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JACOの社長さん

日本環境認証機構(JACO)の下井泰典社長と原実審査部副部長、恩田昌彦・アイソス編集長、そして私の4人で雑談をしました。下井さんと原さんは少年野球をやっておられるとのことで、しばしそちらの話で盛り上がりました。

下井さんはチームの監督を務めておられたのですが、JACOの社長になった時、監督を辞任されたそうです。「両方で代表はむずかしい」とのこと。

また、下井さんの実家はお寺さんなんですね。弟さんが後を継いでおられるのですが、もし弟さんが継いでおられなかったら、ご本人が後を継いでいたそうです。確かにお坊さんの装束が似合いそうな風貌をしておられます。

おもしろい人が社長になりました。

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